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人妻淫ら調教
第9章 恥辱訪問
 エレベーターに乗り、一階まで何事もなく降りていた。


(なんで、なんでキスしてこんのん?うそっ、アタシひょっとして、キス、期待してたん?まさか、コイツの思う壷やん。嫌やわ!)


 エレベーターの中で、何もされなかった事に玲奈は物足りなさを感じている自分自身に驚き、混乱していた。
 玲奈の気持ちを読んだように、エレベーターの扉が開くと同時に男の手が彼女の腰に回り、


「玲奈、何を期待してたんや?ふふふ、当ててやろうか、キスやろ。違うかなぁ?」


 面白いものでも見るような目で、彼女の瞳を覗いていた。


「ち、違うわ。キスなんて、期待なんかしてません。誰がアンタなんかのを期待するもんですか!」


「ふふん、そうか違うんや。ホンなら、お昼食べたら遠慮はいらんわけや。昼からキツイで!」


 キッと睨むように言う人妻の言葉を、五郎は音楽でも聞くように心地よく聞き流した。
 エレベーターを降りると何人かの社員に見られたが、女の腰に回された手が緩むことはなかった。


「あの、人が見てます。変な噂が流れるわよ。会社に居られへんようになるわよ。」


 おそるおそる声に出して聞いてみたが、気にする風もなく、


「ふふ、噂?俺は構わんがな。クククッ、大丈夫やで、玲奈。離婚したら面倒みてやるわ。」


 離婚という言葉を聞いて、玲奈はパニックに襲われたように暴れ、男の腕から逃れようとした。
 パッと手を離し男は彼女の様子を見ると、拳を振り回し彼に殴りかかった。
 回りの社員がざわめき興味深そうに、二人を見ていた。
 五郎は玲奈が殴り続けのを受け止め、黙って収まるまでまっていた。
 暫くすると、回りに人が集まり始めたのに気がついたのか、玲奈が殴るのを止め、急いでトイレに逃げ込んだ。
 五郎は、その場に背中を向け、何事もなかったようにスタスタと出口に向かった。


(口は災いの素、やな。まっ、噂になっても俺は関係ないがな。あの娘は辛いぞ!クククッ、来るかな駐車場まで?チョイ待ってやるか。)


 失言に反省しながら、五郎は自分の車で待つことにした。


(どうしよう、私、暴れてしもた、、けどアイツがあんなこといわへんかったら、どうしよ、、噂たつやろか?アタシ、どうなるん?アイツ、離婚したら面倒みてやるなんて人を馬鹿にしてるわ。もしクビになったら、面倒みさせたろかしら。)
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