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ラブカルチャースクール 3
第7章 I Lesson 1回目

「琴海さん……どうかされましたか?」
いきなり悶絶した私にヤナセが足早に寄ってくる。
「だ、大丈夫です……ちょっと武者震いしてしまいました」
「武者震いですか……心意気を感じますね」
ヤナセは優しくフォローして、私の肩を掴んで起こしてくれた。
薄いローブ越しにヤナセの体温が伝わってきただけで、心臓がバックン! バックン!してくる。
セイジの時に感じるドキドキ感とは、また一味違う――――
そう例えるなら……これから未知との遭遇でも起こりそうな緊張感なのだ。
状態を起こした私の顔をヤナセが覗き込むように頭を下げてきて
「顔色が……宜しくないですが、ご気分は宜しくないですか?」
心配そうに眼を細めて言ってきた。
『今日のご気分はいかがですか?』――――
あぁ……いつもこうやってレッスン前に体調を気遣って貰ったな……。
数か月前の出来事なのに、まるで遠い日の記憶のように走馬燈になって頭の中を駆け巡る。
「大丈夫です。直ぐに落ち着くと思います」
「そうですか……もしどうしてもお辛いようでしたら……無理せずに遠慮なく申し付けて下さいね」
「はい、ありがとうございます」
いつも心底気にかけてくれる心遣いに励まされる。
毎回こうやってヤナセが心身ともに、配慮してくれていたから自分でも体調管理を気にするようになったし、何より辛いことも過酷なことも乗り越えてこれたんだ。
本当に沢山助けて貰った――――
だから、何としてもヤナセの役に立てるような講師になりたい。
しっかりしなきゃ……
自分の弱さに甘えるな、チワワ!
改めて気合を入れ直した時――――
「琴海さん……新人講師たちが……参りました」
いきなり悶絶した私にヤナセが足早に寄ってくる。
「だ、大丈夫です……ちょっと武者震いしてしまいました」
「武者震いですか……心意気を感じますね」
ヤナセは優しくフォローして、私の肩を掴んで起こしてくれた。
薄いローブ越しにヤナセの体温が伝わってきただけで、心臓がバックン! バックン!してくる。
セイジの時に感じるドキドキ感とは、また一味違う――――
そう例えるなら……これから未知との遭遇でも起こりそうな緊張感なのだ。
状態を起こした私の顔をヤナセが覗き込むように頭を下げてきて
「顔色が……宜しくないですが、ご気分は宜しくないですか?」
心配そうに眼を細めて言ってきた。
『今日のご気分はいかがですか?』――――
あぁ……いつもこうやってレッスン前に体調を気遣って貰ったな……。
数か月前の出来事なのに、まるで遠い日の記憶のように走馬燈になって頭の中を駆け巡る。
「大丈夫です。直ぐに落ち着くと思います」
「そうですか……もしどうしてもお辛いようでしたら……無理せずに遠慮なく申し付けて下さいね」
「はい、ありがとうございます」
いつも心底気にかけてくれる心遣いに励まされる。
毎回こうやってヤナセが心身ともに、配慮してくれていたから自分でも体調管理を気にするようになったし、何より辛いことも過酷なことも乗り越えてこれたんだ。
本当に沢山助けて貰った――――
だから、何としてもヤナセの役に立てるような講師になりたい。
しっかりしなきゃ……
自分の弱さに甘えるな、チワワ!
改めて気合を入れ直した時――――
「琴海さん……新人講師たちが……参りました」

