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ラブカルチャースクール 3
第7章 I Lesson 1回目

ドック……ドックン!
ドックンッ!!
全身が心臓になったみたいに、バクバクしている。
「琴海さん……」
ドック――――ン!!
ヤナセが私の方に向き直り、囁くように呼び掛けてきた。
始まるぅぅぅ――――!!
名前を呼ばれただけで、飛び跳ねそうになる。
「レッスンを……始めたいと思いますが、宜しいでしょうか?」
「は、はいっ! 宜しゅうございます!」
ここまで来たらやるしかないのに、意思に反して緊張が高まっていく。
下手にあれこれ考えるよりも行動した方が良いような気がして、ローブの腰紐に手を掛けた。
ヤナセが相手とか、見学者が三人もいることなんか気にして、これからのラブカルライフが過ごせるものか――!!
気合を入れて腰紐を引っ張ろうとした時――――
「お待ちください……琴海さん」
腰紐を握る手にヤナセの手が添えられてきて、脱ぐのを止められた。
「……でも、これからレッスンですし」
「はい……ですが『スタンダードコース』で、ご自身でローブを脱がれたことございますか?」
「あっ……なかったと思います」
そうだ、いつもレッスンを担当してくれた講師が脱がしてくれていたんだっけ。
ヤナセが『初心』を思い出させるように、穏やかに窘めてくれる。
つい今しがたまでパンパンに張り詰めていた気持ちが、風船から空気が抜けていくみたいに萎んでいく。
そして本当に基本的なことを三人に教えて行こうとしているヤナセの想いが伝わってくる。
今日はヤナセに任せれば大丈夫なんだ!
晴れやかな気分で顔を上げると、ヤナセが妖しく微笑んだ。
「脱がすのは……私の役目ですので……」
「っ――――!!」
パァンッ!!
萎みかけた風船は、最後に勢いよく破裂した……。
ドックンッ!!
全身が心臓になったみたいに、バクバクしている。
「琴海さん……」
ドック――――ン!!
ヤナセが私の方に向き直り、囁くように呼び掛けてきた。
始まるぅぅぅ――――!!
名前を呼ばれただけで、飛び跳ねそうになる。
「レッスンを……始めたいと思いますが、宜しいでしょうか?」
「は、はいっ! 宜しゅうございます!」
ここまで来たらやるしかないのに、意思に反して緊張が高まっていく。
下手にあれこれ考えるよりも行動した方が良いような気がして、ローブの腰紐に手を掛けた。
ヤナセが相手とか、見学者が三人もいることなんか気にして、これからのラブカルライフが過ごせるものか――!!
気合を入れて腰紐を引っ張ろうとした時――――
「お待ちください……琴海さん」
腰紐を握る手にヤナセの手が添えられてきて、脱ぐのを止められた。
「……でも、これからレッスンですし」
「はい……ですが『スタンダードコース』で、ご自身でローブを脱がれたことございますか?」
「あっ……なかったと思います」
そうだ、いつもレッスンを担当してくれた講師が脱がしてくれていたんだっけ。
ヤナセが『初心』を思い出させるように、穏やかに窘めてくれる。
つい今しがたまでパンパンに張り詰めていた気持ちが、風船から空気が抜けていくみたいに萎んでいく。
そして本当に基本的なことを三人に教えて行こうとしているヤナセの想いが伝わってくる。
今日はヤナセに任せれば大丈夫なんだ!
晴れやかな気分で顔を上げると、ヤナセが妖しく微笑んだ。
「脱がすのは……私の役目ですので……」
「っ――――!!」
パァンッ!!
萎みかけた風船は、最後に勢いよく破裂した……。

