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第7章 I Lesson １回目

レッスン開始早々、この展開に終わるころには確実に銀河系を見れる確信だけが湧いてくる。

恐る恐る三人の方を見やると、真面目そうなクニミツは目を見開いて早速固まりかけていた。

ほらほら！　
もうヤナセワールドから取り残されそうになっている人が現れているじゃない～！

最後まで付いて来られるか心配になってしまう。

せめて自分くらいは、ヤナセのペースに嵌り切らないようにしなきゃと……思ってはみる。

「琴海さん……」

「は、はい」

ヤナセに呼ばれて慌てて横目で三人を見ていた視線を正面に戻すと、真っすぐ射貫くようにヘーゼルが見詰めてきた。

ピクリとも動かない瞳に凝視されて、段々恥ずかしくなってくる。

なんでヤナセ……動かないんだろう？

「ヤナセさん、キスしたから次はローブですか？」

基本的な流れを見せるだけなのだから、濃厚なレッスンより淡々と流れるようにちゃっちゃか終わらせられないだろうか？

ヤナセ相手に促すようなことを言ってみたけど、無駄に足掻きに決まっていて……

「クス……焦らずとも……後ほど脱がさせて頂きますので」

艶やかに微笑まれるだけだった。

そしてまた、ジッと見詰められ続ける。

「はい……分かりましたぁ」

やっぱり言うだけ無駄だったかぁ～。

心の中でガックリ肩を落としながら、視線をずっと動かさないヤナセが凄く気になって仕方がない。

「あの……何か顔に付いてますか？」

「クスクス……いえ……」

一言だけそう言って、ヤナセは楽しそうに微笑んでいる。

ますます謎が、深まっていく――――！！