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ラブカルチャースクール 3
第7章 I Lesson 1回目
ヤナセの指が肉芽と同時に肉ビラを刺激してくる。

もう十分咲き頃の花園をまだ手入れを施したいのだろうか……

早く直接手折ってくれたら、やたら熱いこの庭園も常春を迎えられるのに……。

恍惚感のせいか、頭の中で蝶々まで追い掛けそうになった時だった――――

「琴海さん……今日は一段と、感じやすくなっておりませんか……」

ザアァァァァ―――!!

春になりそうだった頭の中で、突如土砂降りが起きた。

今『なっておりますね……』じゃなくて、疑問形だった?

「そ……ですか?」

きっとこの今までにないシチュエーションのせいか、ヤナセのテクニックのせいでは?

そう言いたくても、敏感な部分をゴールドフィンガーが弄っている状態でちゃんと言葉に出来る訳ない。

だけどヤナセは私自身に付いた言い訳すら、塵のように吹き飛ばしてきた。

「はい……前もって、触られていましたか?」

ズガガガァァァァ――――ン!!

土砂降りの次は、雷が落ちた。

触っていた……確かに触っていました『セイジ』が!!

よもやこのタイミングで昼休みの情事を突っ込まれることになるとは、全くもって念頭になかった。

いつも先が読めないヤナセだけど、これは今日一番のサプライズだ。

どどどうしよう……。
ここはどっちを答えるべきなのだろう。

自分では触っていないから『ノー』?
セイジが触っていたから『イエス』??

でもヤナセが具体的に聞いてきているから、無難に『イエス』と言っておいた方が良いような気がする。

凄く恥ずかしいけど……

その方がこれからもセイジとの『秘密』を守っていけるような気がした――――。

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