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ラブカルチャースクール 3
第7章 I Lesson 1回目
ドック、ドック、ドックン――――

思いのほか、緊張してくる。

鼻から深く息を吸い込んで、気持ちと心音を落ち着かせようとした。

「では……まずGスポットを刺激していく。誰か……希望者は?」

ヤナセの声が教室に響くとほんの僅か、微妙な間合いが空いたのちに一人手を上げた。

「自分……やらせてください」

最初に立候補してきたのは、名誉挽回と言わんばかりの――――

「クニミツ……どうぞ」

そう……さっきヤナセに注意されたクニミツが、緊張した面持ちで一歩前に進んでくる。

クニミツの顔を見るとお互い目が合ったけど、ここは一言何か言った方が良いのだろうか?

「えっと……」

「さっきは、すみませんでした。まだ不慣れですけど宜しくお願いします」

凄く真剣な顔でクニミツは頭を下げてきた。

「は、はい! こちらこそ宜しくお願いします!」

今まで大抵は明るくて慣れた講師ばかり相手にしてきたから、ここまで真面目そうな講師は新鮮に感じる。

レッスンも慣れてきたら、この誠実さが上手く働いてくるような予感がした。

頑張って欲しいな……。

素直に、応援したい気持ちが込み上がる。

「じゃぁ……お願いします」

取り敢えずそう言って脚を開こうとしたら――――

「琴海さん……お待ち下さい」

ヤナセが脚に手を添えて止めてきた。

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