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第7章 I Lesson １回目

クチュ……

蜜で湿った花弁が、乾いた指先を濡らすように吸い付いていく。

しっかりとした骨格が見て取れる指が、肉壁を押し開いてゆっくりの侵入を開始する。

クプ……ヌチュ……

洞窟中に溢れる潤滑油が、指を奥までスムーズに誘導させた。

再び挿し込まれた長針の摩擦に、赤い壁はプルプルと震えてくる。

指が長いのもあってか、アラタは易々と目的地に辿り着いた。

「ここかな……」

「あっ！」

秘境の奥地に眠る快感の実を指先で軽く突かれると、スイッチを押されたように電流が子宮から脳天へ突き上げる。

それは僅かな痺れだったけど、少し触れられただけでも効果はてき面だ。

口を結んで、固まっていると

「アラタ……琴海さんはスクールのレッスンで、体中敏感に開発されている。それでなくても元々感じやすい方だから……下手なことはしないように」

身体を知り尽くされているようなヤナセの言葉に気恥ずかしくなったが、その反面アラタは神妙な面持ちになる。

「はい、承知しました」

ヤナセの忠告に、アラタは用心堅固に指を一旦手前に引いた。

ちょっとでも余計なことをして、ヤナセに何か言われるのを警戒しているのが膣の中に伝わってくる。

ヤナセの影響力の凄さが、スクールだけじゃなく身体の隅々まで行き渡っていくようだ。

自分もスクール内部の人間になって、改めて『ヤナセ』という存在の大きさを目の当たりにしていく。

それがこれからのラブカルに……

自分自身に……

多大なる影響を及ぼしていくのは、今はまだ分からないことなのだけれども――――。