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ラブカルチャースクール 3
第3章 Lesson チェリー

ボタンを押した途端、我に返る。
「あれ? そういえばセイジの部屋って何階だろう?」
つい生徒の時の癖で、「上がる」ボタンを押してしまっていたが、もしかしたら下の階に部屋がある可能性もなくはない。
ヤナセが階数まで教えてくれなかったのはジュリの手前かは知らないけど、分からないことを放り投げてくるような無責任なことはヤナセに限って絶対しないだろう。
「タブレットで検索したら何かしら情報が出てくるのかも」
ものは試しで『セイジ』と検索欄に名前を入れてみると、五人ヒットした。
「へぇ~。 セイジって名前、スクール内に五人いるんだ!」
本校だけでも男性講師が百人以上いるラブカルだ。
珍しい名前でもないから、少ない方かもしれない。
スクール内部の情報だからか、講師の名前はフルネームで記載されていた。
「セイジは……『里仲誠司』だから……これだ!」
五十音順で二番目に表示されていたセイジの名前をタップしようとした時――――
チーン!!
エレベーターが到着した。
「あっ、着いちゃった」
上じゃなくてもまた下がればいいや……と思いながらドアが開くのを待っていると
「あら~! チワワちゃんじゃない! どうしたの?」
中から聞き覚えのある声が飛んでくる。
目の前にスレンダーな講師がニッコリと綺麗な顔に笑みを湛えていた。
「ホズミ姉さん! ……と――」
「何だ、チビ。もうサボりか」
長身の姉さんより更に背の高い、ラブカルの巨人ことワタリが壁の如く立ちはだかる。
「あれ? そういえばセイジの部屋って何階だろう?」
つい生徒の時の癖で、「上がる」ボタンを押してしまっていたが、もしかしたら下の階に部屋がある可能性もなくはない。
ヤナセが階数まで教えてくれなかったのはジュリの手前かは知らないけど、分からないことを放り投げてくるような無責任なことはヤナセに限って絶対しないだろう。
「タブレットで検索したら何かしら情報が出てくるのかも」
ものは試しで『セイジ』と検索欄に名前を入れてみると、五人ヒットした。
「へぇ~。 セイジって名前、スクール内に五人いるんだ!」
本校だけでも男性講師が百人以上いるラブカルだ。
珍しい名前でもないから、少ない方かもしれない。
スクール内部の情報だからか、講師の名前はフルネームで記載されていた。
「セイジは……『里仲誠司』だから……これだ!」
五十音順で二番目に表示されていたセイジの名前をタップしようとした時――――
チーン!!
エレベーターが到着した。
「あっ、着いちゃった」
上じゃなくてもまた下がればいいや……と思いながらドアが開くのを待っていると
「あら~! チワワちゃんじゃない! どうしたの?」
中から聞き覚えのある声が飛んでくる。
目の前にスレンダーな講師がニッコリと綺麗な顔に笑みを湛えていた。
「ホズミ姉さん! ……と――」
「何だ、チビ。もうサボりか」
長身の姉さんより更に背の高い、ラブカルの巨人ことワタリが壁の如く立ちはだかる。

