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ラブカルチャースクール 3
第7章 I Lesson 1回目

「すみません!」
咄嗟にアラタは謝ったけど、瞬間気まずい空気が漂う。
「だ、大丈夫です……」
ワザとじゃないのは解っているから、ことが穏便に済んで欲しいと思った。
だけどそんなのヤナセに通じる訳なく――――
「アラタ……自分が何をしたか、分かっているか?」
いつになく低いヤナセの声が、ブリザードになって吹き付けてきた。
ビュオォォォォ――――!!
一瞬にして部屋が氷点下になる。
それぐらいヤナセの声は、恐ろしさがあった。
「す、すみません……ちょっと動揺して……」
状況を報告しようと思ったか、はたまた言い訳か――
アラタが言った途端――――
「動揺など……講師には必要ない……」
静かに、そして厳しく……
ヤナセは言葉を重ねてきた。
「あ……」
これにはアラタも言葉を失う。
今時点で生徒のレッスンじゃなくても、ラブカル講師としてのプロ意識を試されているのだろう。
ナツみたいなまだまだ配慮が足りない講師も居るけど、今までレッスンを受けてきた講師は皆プロ意識が高かった。
そんな講師たちに励まして貰い、勇気と感動を与えて貰えた。
何でそこまで徹底しているのか不思議だったけど、こうした厳しい訓練の賜物だったのだとようやく知る。
だけど、その私の考えすらもまだ到底甘かった――――。
「言っただろ……琴海さんの立場になれと……。今、どんな思いでここまで来たと思っているんだ……」
「え……」
今……『ここまで来た』って言った?
咄嗟にアラタは謝ったけど、瞬間気まずい空気が漂う。
「だ、大丈夫です……」
ワザとじゃないのは解っているから、ことが穏便に済んで欲しいと思った。
だけどそんなのヤナセに通じる訳なく――――
「アラタ……自分が何をしたか、分かっているか?」
いつになく低いヤナセの声が、ブリザードになって吹き付けてきた。
ビュオォォォォ――――!!
一瞬にして部屋が氷点下になる。
それぐらいヤナセの声は、恐ろしさがあった。
「す、すみません……ちょっと動揺して……」
状況を報告しようと思ったか、はたまた言い訳か――
アラタが言った途端――――
「動揺など……講師には必要ない……」
静かに、そして厳しく……
ヤナセは言葉を重ねてきた。
「あ……」
これにはアラタも言葉を失う。
今時点で生徒のレッスンじゃなくても、ラブカル講師としてのプロ意識を試されているのだろう。
ナツみたいなまだまだ配慮が足りない講師も居るけど、今までレッスンを受けてきた講師は皆プロ意識が高かった。
そんな講師たちに励まして貰い、勇気と感動を与えて貰えた。
何でそこまで徹底しているのか不思議だったけど、こうした厳しい訓練の賜物だったのだとようやく知る。
だけど、その私の考えすらもまだ到底甘かった――――。
「言っただろ……琴海さんの立場になれと……。今、どんな思いでここまで来たと思っているんだ……」
「え……」
今……『ここまで来た』って言った?

