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ラブカルチャースクール 3
第7章 I Lesson 1回目
目頭が熱くなった――――。

今までの記憶が一本の線になって、真っすぐ大きな道になっていくみたいだった。

ヤナセが完璧なのは本人の気質でもあるだろうけど、根底には今言った言葉が……

『想い』があったからなんだ。

プロ意識、理想論、理念――――

どれとも違う。

これはヤナセの温かい『思いやり』と、熱い『情熱』だと実感する。

ホズミだって言っていた……大切なことは『幸せ』になることだって――。

それを決して見失ったり、忘れたりしちゃいけないのだと思った。

その想いを少しでも失念したら、ラブカル講師として失格になる。

セイジが優しかったのも、ワタリが厳しかったのも、ホズミがいつも明るいのも、ハナブサが真剣に真面目なのも……

マサキの温かさ、親身になってくれたコウセイ……

他の生徒にはプロフェッショナルなハヤト、何事にも一所懸命なナツ――――

ラブカルが徹底しているのは、生徒の……

女性の『幸せ』を願ってくれていたからなんだ。

ヤナセは目を細めてヘーゼルを鋭く光らせて

「もう一度言う……本気でやる気がないなら、今直ぐ出ていけ……」

脅しではなく、本気で言っていた。

そしてもし――部屋を出て行った者がいるならば、それは『講師失格』の烙印を押されることだろう。

ドックン……ドックン……

緊迫した空気に、心臓が脈を早めていく。

ヤナセがジッと見詰めている中、膠着状態を動かすように蜜巣の中でアラタの指が微かに動いた。

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