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ラブカルチャースクール 3
第7章 I Lesson 1回目

フワフワ~フワフワ~。
雲になったみたい浮いていた身体が、ゆっくりと落ちていく。
地面に向かっているのかな?
下を覗いてみたけれども、真っ暗で何も見えなかった。
えっ……
私どこに落ちていくの?
行き先の見えない不安に慌てて手足をバタバタと上下に動かしたけど、鳥のようには上手く飛べない。
周りを見渡しても真っ暗な空間が広がっているだけで、誰かが居る気配は一切なかった。
や、やだっ……
誰か助けて……。
セイジ?
瞬間、愛しい人の名前が口を衝く。
空だか解らない天に向かって手を伸ばす。
セイジ――――!!
必死に叫んだ名前は、暗闇の中に吸い込まれていった――――。

