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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑

ドア枠に手を付いて体重を掛けるように立っているサナは、青白い顔をしていて今にも倒れそうに見える。
「サナ!」
「大丈夫……」
「う……ん」
心配になってサナの元へ行こうとしたけど、手で止められて浮かした腰を椅子に戻す。
本当は手を貸したかったけど逆に気を使わせるような気もしたし、二十センチ身長差は却って邪魔してしまうのかもしれない。
ドアに一番近い席なのが救いだった。
ガッタン! と倒れ込むようにサナは椅子に腰かける。
「大丈夫?」
隣のカレンも流石に表情が険しくなった。
「あぁ……何とか」
そう一言返すとサナは肘に体重を掛けて肩を前屈みにして項垂れてしまった。
「……」
私もカレンもこれ以上は声を掛けない方が良いと思って、口を噤む。
体育会系で一番体力がありそうなサナが、こんなに疲れ果てるレッスンって一体どんなだったのだろう?
まさか……『ワタリ』か!?
ありえるかも!!
あのビッグキャノンで砲撃されたらひとたまりもないもの!!
……でも、ワタリのレッスンは基本的シンプルで、無茶はさせない。
ヤナセと同じく医師免許も持っているし、サナがこんなになるまで厳しい無茶苦茶するとは思えなかった。
じゃぁ……『ハナブサ』とか??
マニアックな扇子を登場させたて、ビックリしちゃったのかも?
……いや、だけどワタリ同じくハナブサも無茶させるようなことはさせない気がする。
あれこれ余計な思考が、頭を駆け巡っていく。
サナをここまでさせた、担当講師が気になって仕方なかった。
「サナ!」
「大丈夫……」
「う……ん」
心配になってサナの元へ行こうとしたけど、手で止められて浮かした腰を椅子に戻す。
本当は手を貸したかったけど逆に気を使わせるような気もしたし、二十センチ身長差は却って邪魔してしまうのかもしれない。
ドアに一番近い席なのが救いだった。
ガッタン! と倒れ込むようにサナは椅子に腰かける。
「大丈夫?」
隣のカレンも流石に表情が険しくなった。
「あぁ……何とか」
そう一言返すとサナは肘に体重を掛けて肩を前屈みにして項垂れてしまった。
「……」
私もカレンもこれ以上は声を掛けない方が良いと思って、口を噤む。
体育会系で一番体力がありそうなサナが、こんなに疲れ果てるレッスンって一体どんなだったのだろう?
まさか……『ワタリ』か!?
ありえるかも!!
あのビッグキャノンで砲撃されたらひとたまりもないもの!!
……でも、ワタリのレッスンは基本的シンプルで、無茶はさせない。
ヤナセと同じく医師免許も持っているし、サナがこんなになるまで厳しい無茶苦茶するとは思えなかった。
じゃぁ……『ハナブサ』とか??
マニアックな扇子を登場させたて、ビックリしちゃったのかも?
……いや、だけどワタリ同じくハナブサも無茶させるようなことはさせない気がする。
あれこれ余計な思考が、頭を駆け巡っていく。
サナをここまでさせた、担当講師が気になって仕方なかった。

