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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑
わっ! わわっ!

この状況で二人のやり取りを無視するのも出来ない気がする。

「あの~二人ともレポートは~?」

現実問題に立ち返らせようと、恐る恐る割って入ると――――

「コトミが遅いから、殆ど書いたわよ!」

何だか私だけが遅かったみたいな状況になっていく。

えぇ~!?
ヤナセは~! サナは――!?

だけどここは自分の保身よりも、険悪な二人の意識を他に持っていく方が優先だ。

「そっか、ごめんね! 担当がヤナセだったから、意識飛ばされちゃって!」

そう言えば二人とも解ってくれる――――と! 期待した……

のに?

「はぁぁぁ~!! コトミの担当ヤナセだったの~!?」

途端ジュリが、歌舞伎役者みたいに顔を歪めてきた。

美人が台無しだ。

「えっ! だって、さっき一緒に戻ってきたじゃん!」

それで解っているかと思ったら

「あんたが遅いから、ヤナセが迎えに行ったと思ったのよ!」

何故か話がジュリの中で、勝手に出来上がっていたようだ。

だけどそれはジュリの『嫉妬』から生まれた結論であって、私には不可抗力と言うしかない。

「いやいや待ってよ! 今日はたまたま私のレッスンだったけど、これからジュリだってヤナセさんが担当してくれる可能性は十分あるじゃないの」

私の言い分は、百パーセントの確率な自信があった。

ジュリもそれは納得したようだったけど、まだ言葉を続けてくる。

「まぁね……だけど女性講師としての最初のレッスンだったから、記念になるかと思うじゃない」

「うぅ……そうかもだけど~」

その気持ちも解らなくはないと答えを考えあぐねてしまうと、ジュリの肩越しからカレンの眼鏡が鋭く光った。

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