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ラブカルチャースクール 3
第3章 Lesson チェリー

「ありがとうございます」
その姿に鼓の音でも聞こえてきそうになりながら、今一度三人に頭を下げる。
満足気な表情を見せるハナブサに、仏頂面でドアを閉めるワタリ――――
の間を妙に慌てた感じで飛び出してくるホズミ姉さん!?
「チワワちゃん! 待って!」
「はい!! 何でしょう!?」
珍しく焦っているホズミに逆に緊張して、思わず号令を掛けられたみたいに立ちすくむ。
やっぱり部屋まで付いてくるのかと思ったら――――
「そのタブレットで私の名前を検索しないでくれる……」
いつになく神妙なホズミの様子に、こっちが動揺しそうだ。
「わ、分かったけど……何かまずいの?」
つい生徒の時のノリでため口になりつつ、ホズミらしかぬ態度が気になって聞いてしまった。
「そうなの……凄くまずいのよ」
口元に握った両手を当てながら、目を細めて懇願してくる姿はいつも明るいホズミと違う。
これはただならぬ雰囲気だと思って、無言で数回頷くと――――
「絶対よ……絶対に見ちゃだめよ……」
更に念押しされる。
姉さんがここまで言うなら、相当見られちゃまずいことでも書いてあるのだろうか?
四天王のホズミなら寧ろ輝かしい経歴が記載されていそうだけど……。
とにかく今は、お願いしてくるホズミの鼻先がくっ付きそうな状況を回避したかった。
その姿に鼓の音でも聞こえてきそうになりながら、今一度三人に頭を下げる。
満足気な表情を見せるハナブサに、仏頂面でドアを閉めるワタリ――――
の間を妙に慌てた感じで飛び出してくるホズミ姉さん!?
「チワワちゃん! 待って!」
「はい!! 何でしょう!?」
珍しく焦っているホズミに逆に緊張して、思わず号令を掛けられたみたいに立ちすくむ。
やっぱり部屋まで付いてくるのかと思ったら――――
「そのタブレットで私の名前を検索しないでくれる……」
いつになく神妙なホズミの様子に、こっちが動揺しそうだ。
「わ、分かったけど……何かまずいの?」
つい生徒の時のノリでため口になりつつ、ホズミらしかぬ態度が気になって聞いてしまった。
「そうなの……凄くまずいのよ」
口元に握った両手を当てながら、目を細めて懇願してくる姿はいつも明るいホズミと違う。
これはただならぬ雰囲気だと思って、無言で数回頷くと――――
「絶対よ……絶対に見ちゃだめよ……」
更に念押しされる。
姉さんがここまで言うなら、相当見られちゃまずいことでも書いてあるのだろうか?
四天王のホズミなら寧ろ輝かしい経歴が記載されていそうだけど……。
とにかく今は、お願いしてくるホズミの鼻先がくっ付きそうな状況を回避したかった。

