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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑
流石、ラブカル!

国内の大半のテクニシャンなイケメンを糾合させているのではなかろうか、とさえ思ってしまう。

ジュリは数人名前を上げたけど、そんなに相性が良い人っているものなのか?

それはやはり、ラブカルに逸材が揃っているからなのかもしれない。

感心して聞いていると――

「あっ! セイジも結構良かったわね~」

「えっ! セイジも!?」

ここでセイジの名前まで登場して、条件反射のように反応してしまった。

明らかに過剰反応した私にジュリは意味深に微笑んできて

「ふふふ~セイジ、上手いのよね~。優しいし」

セイジとのレッスンの断片を臭わせてくる。

「そう……だよね」

セイジは人気講師だったから沢山の生徒がいたから仕方ない。

ジュリの担当をセイジがしていたのは知っていたけど、改めて聞かされると気持ちが穏やかじゃなくなってくる。

セイジのことになると覿面にメンタルのアップダウンが激しくなってしまう悪い癖は、今だ健在だった。

声のトーンが下がって口ごもっている私にジュリは、口角を上げてを妖しい笑みを浮かべてくる。

「やっぱりコトミ……セイジのこと……」

意味ありげな言い方で、私の顔をジュリは覗き込んできた。

まさか――――バレてる?

「えっ……な、に?」

動揺が隠しきれず声が上擦ると、ジュリの唇はますますにんまりと微笑んだ。

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