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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑

――――サナじゃない?
ジュリも一瞬黙って、ヤナセの方へ振り向く。
「サナさんは……先に上がって頂きました」
ヤナセはお得意の読心術で、私たちの知りたいことを教えてくれた。
「分かりました」
青白かったサナの顔が浮かんで気になってしまう。
「ご飯、食べにくるかしらね~」
相変わらずな口調だけど、ジュリもサナの体調を気にしていた。
カレンは黙ってドアに向かっていく。
語らずとも三人其々が、サナのことを考えているのは伝わってくる。
ヤナセとカレンが別室に向かっていき、ドアが静かに閉じられた。
「サナ……大丈夫かな。担当って誰だったんだろ?」
講師を指導する立場なら『特別講師』レベルな筈だ。
ジュリも知っている講師かもしれないし、この状況の流れで話に続いてくるかと思った――――
「ねぇ……コトミ」
「うん」
「相性が良い講師って……誰なのよ~!!」
「はぁ~!?」
ジュリはまだ『アソコの相性』を追求してきた。
てか、そんなに気にすることなの!?
「誰だっていいじゃん!」って言ったところで、簡単に引くようならこんな時間差攻撃までして聞いてこないだろう。
ここは答えるしか、ないかもしれない――――。
私はまんまとジュリの術中に嵌められていく。
ごめんなさい……でも嘘じゃないから――――。
「セイジ……私もセイジが良かったかな」
ヤナセと答えるより、自分自身でもベストな答えだと思った。
ジュリも一瞬黙って、ヤナセの方へ振り向く。
「サナさんは……先に上がって頂きました」
ヤナセはお得意の読心術で、私たちの知りたいことを教えてくれた。
「分かりました」
青白かったサナの顔が浮かんで気になってしまう。
「ご飯、食べにくるかしらね~」
相変わらずな口調だけど、ジュリもサナの体調を気にしていた。
カレンは黙ってドアに向かっていく。
語らずとも三人其々が、サナのことを考えているのは伝わってくる。
ヤナセとカレンが別室に向かっていき、ドアが静かに閉じられた。
「サナ……大丈夫かな。担当って誰だったんだろ?」
講師を指導する立場なら『特別講師』レベルな筈だ。
ジュリも知っている講師かもしれないし、この状況の流れで話に続いてくるかと思った――――
「ねぇ……コトミ」
「うん」
「相性が良い講師って……誰なのよ~!!」
「はぁ~!?」
ジュリはまだ『アソコの相性』を追求してきた。
てか、そんなに気にすることなの!?
「誰だっていいじゃん!」って言ったところで、簡単に引くようならこんな時間差攻撃までして聞いてこないだろう。
ここは答えるしか、ないかもしれない――――。
私はまんまとジュリの術中に嵌められていく。
ごめんなさい……でも嘘じゃないから――――。
「セイジ……私もセイジが良かったかな」
ヤナセと答えるより、自分自身でもベストな答えだと思った。

