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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑

私の回答にジュリは大きな目でジッと射貫くように見詰めてくる。
その目に何か見透かされそうで、内心ビクビクして視線を逸らしたかった。
ジュリの色っぽい唇がゆっくりと動き出す――
「そう……コトミもセイジなの」
「うん……」
含みのあるジュリの言い方に対抗心的なものを焚き付けてしまったかと、不安が一気に膨れ上がる。
ジュリは腕を組み、少し俯き加減になると――――
「そうなんだぁ~! じゃぁセイジはコトミに譲ってあげちゃう」
「痛っ! はいぃ!?」
勢いよく上げた顔に満面の笑みを浮かべて、私の背中をバシッと叩いてきた。
背中の痛みもさることながら、ジュリの発言が少々納得いかない。
今『譲ってあげちゃう』って言わなかった!?
どういうこと?
「はい、ありがとう!」とでも言うべきなの??
なんともモヤモヤして、返答に窮してしまう。
顔を顰めて困惑している私を気にもせず、ジュリはマイワールドを構築していく。
「ヤナセとワタリ、ラブカル四天王って言うんだっけ~? いわゆるスクールの花よね! 狙っていくなら高みを目指さないと女が廃るっていうもんよね~!」
何やらジュリの中での目標がヤナセだけじゃなく、ワタリにまで広げられていた。
明らかに四天王は難攻不落な気がするし、恋愛対象っていうより拝む感じがする。
でもホズミ姉さんは、人外扱いみたいで『四天王』のレッテルを嫌がってたっけ。
それに恋愛もしたいって言っていたのを思い出す。
ならジュリはヤナセたちにとって、希望の光になるのかも――――しれないのかな?
その目に何か見透かされそうで、内心ビクビクして視線を逸らしたかった。
ジュリの色っぽい唇がゆっくりと動き出す――
「そう……コトミもセイジなの」
「うん……」
含みのあるジュリの言い方に対抗心的なものを焚き付けてしまったかと、不安が一気に膨れ上がる。
ジュリは腕を組み、少し俯き加減になると――――
「そうなんだぁ~! じゃぁセイジはコトミに譲ってあげちゃう」
「痛っ! はいぃ!?」
勢いよく上げた顔に満面の笑みを浮かべて、私の背中をバシッと叩いてきた。
背中の痛みもさることながら、ジュリの発言が少々納得いかない。
今『譲ってあげちゃう』って言わなかった!?
どういうこと?
「はい、ありがとう!」とでも言うべきなの??
なんともモヤモヤして、返答に窮してしまう。
顔を顰めて困惑している私を気にもせず、ジュリはマイワールドを構築していく。
「ヤナセとワタリ、ラブカル四天王って言うんだっけ~? いわゆるスクールの花よね! 狙っていくなら高みを目指さないと女が廃るっていうもんよね~!」
何やらジュリの中での目標がヤナセだけじゃなく、ワタリにまで広げられていた。
明らかに四天王は難攻不落な気がするし、恋愛対象っていうより拝む感じがする。
でもホズミ姉さんは、人外扱いみたいで『四天王』のレッテルを嫌がってたっけ。
それに恋愛もしたいって言っていたのを思い出す。
ならジュリはヤナセたちにとって、希望の光になるのかも――――しれないのかな?

