この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑

ジュリは綺麗な顔を近付けきてニヤリと笑った。
「セイジとのこと、応援するから頑張りなさいよ……」
本気だろうか……
もしくはトラップ――――??
何でまた敢えて、セイジなの?
私の心を見透かしているのか……
ま、まさか! 昼休み後付けられた!?
どちらにしても『掟』が改正もされていないのに、迂闊なことは言えない。
「なんで私とセイジなの?」
「ん~? コトミとセイジお似合いな気がしたのよ~」
ドッキ――ン!!
『お似合い』なんて言われて単純に嬉しくて、気持ちが色めき立ってしまう。
「あっ……んぐ!」
「ん~?」
うっかりジュリに心を許してポロリと言いってしまいそうな衝動を、慌てて飲み込んだ。
「で、でも……今研修が大変だから」
私が言うのも説得力掛けるけど、掟が改正されてセイジがゴーサイン出すまでは絶対誰にも知られちゃいけないんだ――――。
「まぁね~! でも研修、研修っていきり立っても疲れるしつまらないじゃな~い。女性の気持ちを励ますスクールなのに私たちが恋愛もしてないんじゃ説得力なくない?」
「それは……そうかもなんだけど……」
今のジュリの言葉は、以前ヤナセやホズミが言っていたことと同じにように聞こえて、説得力を感じてしまった。
ラブカル講師はストイックだ。
掟の存在が更にそうさせていく――
だからヤナセはスクールの体制に懸念を感じて動き出した訳だけど……。
もしかしてジュリは、掟改正プロジェクトの大きな布石だったり――――?
押し黙った私をジュリは楽しそうに微笑み掛けてきた。
「セイジとのこと、応援するから頑張りなさいよ……」
本気だろうか……
もしくはトラップ――――??
何でまた敢えて、セイジなの?
私の心を見透かしているのか……
ま、まさか! 昼休み後付けられた!?
どちらにしても『掟』が改正もされていないのに、迂闊なことは言えない。
「なんで私とセイジなの?」
「ん~? コトミとセイジお似合いな気がしたのよ~」
ドッキ――ン!!
『お似合い』なんて言われて単純に嬉しくて、気持ちが色めき立ってしまう。
「あっ……んぐ!」
「ん~?」
うっかりジュリに心を許してポロリと言いってしまいそうな衝動を、慌てて飲み込んだ。
「で、でも……今研修が大変だから」
私が言うのも説得力掛けるけど、掟が改正されてセイジがゴーサイン出すまでは絶対誰にも知られちゃいけないんだ――――。
「まぁね~! でも研修、研修っていきり立っても疲れるしつまらないじゃな~い。女性の気持ちを励ますスクールなのに私たちが恋愛もしてないんじゃ説得力なくない?」
「それは……そうかもなんだけど……」
今のジュリの言葉は、以前ヤナセやホズミが言っていたことと同じにように聞こえて、説得力を感じてしまった。
ラブカル講師はストイックだ。
掟の存在が更にそうさせていく――
だからヤナセはスクールの体制に懸念を感じて動き出した訳だけど……。
もしかしてジュリは、掟改正プロジェクトの大きな布石だったり――――?
押し黙った私をジュリは楽しそうに微笑み掛けてきた。

