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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑
「でっしょ! だから私たち協定を組まない……」

「協定……?」

ジュリの笑顔と言葉が妖しい蔦になり、シュルシュルと身体中に巻き付きだす。

「そう~。コトミとセイジのこと全面的に応援しちゃう! だから私の恋も応援して」

マジですかっ!?
このラブカルで堂々とそれを言っちゃいますか!!

だけどこの前向きさは、ヤナセの改革に必要な人材なのかも……。

そして私もセイジへの想いを推して貰えるのは心強い。

とはいえ、ここで『恋愛協定』を勝手に組んで良いものだろうか。

このジュリと言う名の蔦に掴まってもいいのかな――――。

戸惑った顔で考えあぐねていると、ジュリはそれをイエスと取ってしまった。

「そういう訳で、決定ね~! よろしくコトミ!」

「えっ! ちょっとジュリ!!」

「頑張るわよ~! 私たちの明るいラブカルライフのために!」

意気揚々とジュリはそう言って、綺麗なジェルネイルをした小指を私のに絡ませて上下に振りだす。

これで『協定』は強引に結ばれてしまった。

呆然と絡まる小指を見詰めてしまう。

だ、大丈夫だろうか……私のラブカルライフ……。

「因みに……ジュリは誰が本命なの?」

聞いてしまったら余計深みに嵌りそうだけど、協定は別としてジュリの話し方だとヤナセ一本じゃないみたいだから、心はどこにあるのか一応聞いておいた方が良いような気がして恐る恐る確認する。

「勿論今のところはヤナセよ~!」

「今のところ?」

それって本命が変わるってことでしょうか?

「ふふふ、そう。でもさぁこれだけメンズがいると、本当の運命の相手が現れるかもしれないじゃない!」

「運命の……相手」

「うふ、こればかりは逆らえないような気がするのよね~」

トックン――――。

『運命の相手』との言葉に、小さく胸がときめいた。

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