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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑

別室に入ると対面になるように机が置かれていた。
生徒の時のラウンジのローテーブルとソファーとはまた違った感じで、華やかさは全然ない。
「琴海さん……こちらへお掛け下さい」
「はい」
すすめられた席の方に腰を掛けると、ヤナセは腕時計を見て時間を確認している。
時間押しちゃってるのかな……。
ヤナセ様子に自分のせいで遅くなってしまったようで、申し訳なく感じていると――
「丁度良い頃合いですね……」
ヤナセは一言呟いて、隅にある小さなテーブルの上でお茶を淹れだした。
「ヤナセさん?」
「呼びに行く間に……茶葉を蒸しておいたんです」
ニッコリと微笑みながら目の前でティーポットからカップにルビー色の液体を注いでいく。
「先日……新しいキャラメルティーの茶葉が入りましたので……お味見にいかがかと」
立つ湯気と一緒にキャラメルの香ばしい香りが漂って来て、それだけで美味しそうだった。
「わぁ~! ありがとうございます! キャラメルティー大好きなんです!」
「そうでしたか……それなら良かったです」
多分ヤナセは私がキャラメルティーを好きなのを知っていたのかもしれない。
女子寮に入る前に一時期的にヤナセのマンションに避難させて貰った時があった。
良く飲む茶葉は取りやすい所に置いてあったから、ヤナセがマンションに来た際に目に付いていたんじゃないかな?
実際どうであれヤナセの気遣いと、レッスン後に久々に味わう紅茶に感激でいっぱいになった。
生徒の時のラウンジのローテーブルとソファーとはまた違った感じで、華やかさは全然ない。
「琴海さん……こちらへお掛け下さい」
「はい」
すすめられた席の方に腰を掛けると、ヤナセは腕時計を見て時間を確認している。
時間押しちゃってるのかな……。
ヤナセ様子に自分のせいで遅くなってしまったようで、申し訳なく感じていると――
「丁度良い頃合いですね……」
ヤナセは一言呟いて、隅にある小さなテーブルの上でお茶を淹れだした。
「ヤナセさん?」
「呼びに行く間に……茶葉を蒸しておいたんです」
ニッコリと微笑みながら目の前でティーポットからカップにルビー色の液体を注いでいく。
「先日……新しいキャラメルティーの茶葉が入りましたので……お味見にいかがかと」
立つ湯気と一緒にキャラメルの香ばしい香りが漂って来て、それだけで美味しそうだった。
「わぁ~! ありがとうございます! キャラメルティー大好きなんです!」
「そうでしたか……それなら良かったです」
多分ヤナセは私がキャラメルティーを好きなのを知っていたのかもしれない。
女子寮に入る前に一時期的にヤナセのマンションに避難させて貰った時があった。
良く飲む茶葉は取りやすい所に置いてあったから、ヤナセがマンションに来た際に目に付いていたんじゃないかな?
実際どうであれヤナセの気遣いと、レッスン後に久々に味わう紅茶に感激でいっぱいになった。

