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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑

もしラブカルに辿り着けていなかったら――今頃私はどうなっていたんだろう?
ラブカルに通いだして、色んな事が前向きになれた。
陽射しの眩しさや、息を吸うことさえ感動できるようになった。
世界がこんなに色鮮やかだったことを初めて知ったみたいに、胸の高鳴りが抑えきれなくなっていた――――。
だから――同じ思いをしている女性の役に立てたらと思ったのだ。
当時の想いが蘇り胸を熱くしている私の前で、ヤナセは遠くを見ているように目を細める。
空を見詰める綺麗なヘーゼルは、過去に担当した生徒たちを思い出しているようにも思えた……。
きっと沢山の生徒を受け入れて、見送ったんだろうな。
その中には、途中で挫折した人もいたかもしれない……
ヤナセが受付なら、それはないか!
実際は解らないけど色んな状況の生徒を見守って来たからこそ、ヤナセは前もって色々気を配って動いてくれるのだろうと思えた。
ヤナセはフッと視線を私に戻して、いつもの美しい微笑みを浮かべる。
いくらセイジが好きな私でも、この笑顔には乙女心をくすぐられてキュンとなってしまう。
セイジ――ごめんね!
悪気はないのぉぉぉ~!
これも全てヤナセ様マジックなの――――!!
時たま拗ねるセイジの表情が浮かんで、心の中で必死に言い訳をする。
そんな私の胸の内はさて置き、ヤナセは話を続けた。
「琴海さん始め……他の三人も、何かしら傷を負ってからスタートしております。琴海さんと同じことは……御三方にも起こり得る可能性はなくはありません」
「あ、はい」
我に返った私はヤナセの言葉に、サナの青白い顔が一瞬頭を過った。
ラブカルに通いだして、色んな事が前向きになれた。
陽射しの眩しさや、息を吸うことさえ感動できるようになった。
世界がこんなに色鮮やかだったことを初めて知ったみたいに、胸の高鳴りが抑えきれなくなっていた――――。
だから――同じ思いをしている女性の役に立てたらと思ったのだ。
当時の想いが蘇り胸を熱くしている私の前で、ヤナセは遠くを見ているように目を細める。
空を見詰める綺麗なヘーゼルは、過去に担当した生徒たちを思い出しているようにも思えた……。
きっと沢山の生徒を受け入れて、見送ったんだろうな。
その中には、途中で挫折した人もいたかもしれない……
ヤナセが受付なら、それはないか!
実際は解らないけど色んな状況の生徒を見守って来たからこそ、ヤナセは前もって色々気を配って動いてくれるのだろうと思えた。
ヤナセはフッと視線を私に戻して、いつもの美しい微笑みを浮かべる。
いくらセイジが好きな私でも、この笑顔には乙女心をくすぐられてキュンとなってしまう。
セイジ――ごめんね!
悪気はないのぉぉぉ~!
これも全てヤナセ様マジックなの――――!!
時たま拗ねるセイジの表情が浮かんで、心の中で必死に言い訳をする。
そんな私の胸の内はさて置き、ヤナセは話を続けた。
「琴海さん始め……他の三人も、何かしら傷を負ってからスタートしております。琴海さんと同じことは……御三方にも起こり得る可能性はなくはありません」
「あ、はい」
我に返った私はヤナセの言葉に、サナの青白い顔が一瞬頭を過った。

