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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑
「サナ……サナは大丈夫なんですか?」

サナも私と同じように、過去のトラウマを思い出してしまったの?

蒼白していたあの顔色は尋常じゃなかった。

凄く心配になってきて、ヤナセに縋るような目で見てしまうと

「大丈夫ですよ……サナさんは今回、そのパターンではないので」

「そうなんですか~。でも……」

私を安心させてくれるようにヤナセはそう言ったけど、サナは明らかに様子はおかしかった。

じゃぁ、一体レッスンで何があったんだろう?

きっとヤナセには各方面から、全て報告が上がっているだろう。

なら私が下手に聞いても仕方ないし、寧ろ聞く権利もない訳で……。

「ヤナセさん……私に出来ることって何でしょうかね?」

それでもやっぱり気になって、ついヤナセに助言を乞うと嬉しそうに微笑まれた。

「クス……仲間思いですね」

「えっ! いえ……」

そんなつもりじゃなかったのに、不意にヤナセに褒められて妙に照れ臭い。

「そうですね……敢えてお願いするなら……」

「はいっ!」

ヤナセに『お願い』と言われたせいか、やたら気合が入ってしまった。

「無茶をさせないように……お願いします」

「え……」

「申し訳ありませんが……女性講師としてある程度の『無理』はさせてしまうかもしれません……でもこちら側で管理もしていきますし、無謀なことまでは致しません」

「はい」

「しかし……皆様がスクールの講師を目指された時点で、かなりの『無茶』をしているんです」

「うぅっ!」

やはりこの道は――『無茶』なことだったんだと改めて再認識させられた。

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