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ラブカルチャースクール 3
第3章 Lesson チェリー

パッシン!!
ハナブサは拾った扇子を再び広げて胸に当て、深々と一礼をしてきたので合わせて自分も頭を下げる。
「では琴海さん、お邪魔して申し訳ありませんでした。私共はこれにて失礼致します」
「は、はい。こちらこそお手数おかけしました」
短い間の珍道中だったけど、結局セイジの居る場所を教えて貰えて助かった。
扇子で口元を覆い、多分微笑んでいるのか目を細めたハナブサはススス~っと足音も立てず、ムーンウォークでもしているみたいにエレベーターへ戻っていく。
やっぱり人外な漆黒和風男子の後ろで、のっぽな姉さんがエレベーターの壁に押し付けられていたのは見なかったことにしておこうと思った。
チーン!
ドアが閉まりエレベーターは通常の動きに戻って上がっていく。
増えていく数字を見届けながら、警備の方に異常警報とか行っていないか心配になった。
「もしかして……こういうことまで想定していたりして」
ふと綺麗なヘーゼルが脳裏に光ったけど、気を取り直して廊下を歩きだす。
ハナブサの扇子が指した場所は、通路の奥だった気がした。
一応タブレットでセイジの自室の番号をタップしてみると、この階の見取り図まで出てくる。
図面で見ると資料室もあるようで、セイジの部屋はその手前のようだ。
「流石ラブカル。ハイテクだわ」
タブレットに向かって感心しつつ進んでいくと、曲がり角に差し掛かった。
ハナブサは拾った扇子を再び広げて胸に当て、深々と一礼をしてきたので合わせて自分も頭を下げる。
「では琴海さん、お邪魔して申し訳ありませんでした。私共はこれにて失礼致します」
「は、はい。こちらこそお手数おかけしました」
短い間の珍道中だったけど、結局セイジの居る場所を教えて貰えて助かった。
扇子で口元を覆い、多分微笑んでいるのか目を細めたハナブサはススス~っと足音も立てず、ムーンウォークでもしているみたいにエレベーターへ戻っていく。
やっぱり人外な漆黒和風男子の後ろで、のっぽな姉さんがエレベーターの壁に押し付けられていたのは見なかったことにしておこうと思った。
チーン!
ドアが閉まりエレベーターは通常の動きに戻って上がっていく。
増えていく数字を見届けながら、警備の方に異常警報とか行っていないか心配になった。
「もしかして……こういうことまで想定していたりして」
ふと綺麗なヘーゼルが脳裏に光ったけど、気を取り直して廊下を歩きだす。
ハナブサの扇子が指した場所は、通路の奥だった気がした。
一応タブレットでセイジの自室の番号をタップしてみると、この階の見取り図まで出てくる。
図面で見ると資料室もあるようで、セイジの部屋はその手前のようだ。
「流石ラブカル。ハイテクだわ」
タブレットに向かって感心しつつ進んでいくと、曲がり角に差し掛かった。

