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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑

もしかして涼雅さんが咄嗟に小リスって思い付いたのは、ヤナセ家の庭に来ていたリスを思い出したのでは?
そう思った途端、ヤナセと涼雅さんが一緒に戯れになっている姿を想像してしまう。
貴公子とちょい悪王子の絵面は妄想でも美しくて、思わず妄想の世界にトリップしそうになった。
――――けど……『悠様』!!
アユネさんも漏れなく登場してきて、一瞬にして雲形をした吹き出しは消滅したのだった。
「わっ!」
「琴海さん……?」
自分の妄想につい驚いた声を出してしまい、そんな私をヤナセは不思議そうに覗き込んでくる。
「また何か……フラッシュバックしてしまいましたか?」
心配そうに見詰めてくるヘーゼルに、まさか『小リス』について考えていたなんて言いにくい。
「いえ、すみません。ちょっとリスについて考えてしまって……」
「リスについて……お気に障ってしまいましたかね?」
ヤナセは自分が失言してしまったかと思ったのか申し訳なさそうな表情になったので、慌てて言い訳を始めた。
「いえ! 前に観た映画に出てきたリスが可愛かったな~と思い出して、逆に嬉しかったです」
映画を見たのは本当だし、リスも可愛いし、嘘ではない。
涼雅さんのことは気になってはいるけど、私があれこれ聞ける立場でもないから敢えて口にする必要はないだろう。
何よりここはスクール内だ。
プライベートなことは……特にヤナセの実家に関わることは要注意だと思った。
そう思った途端、ヤナセと涼雅さんが一緒に戯れになっている姿を想像してしまう。
貴公子とちょい悪王子の絵面は妄想でも美しくて、思わず妄想の世界にトリップしそうになった。
――――けど……『悠様』!!
アユネさんも漏れなく登場してきて、一瞬にして雲形をした吹き出しは消滅したのだった。
「わっ!」
「琴海さん……?」
自分の妄想につい驚いた声を出してしまい、そんな私をヤナセは不思議そうに覗き込んでくる。
「また何か……フラッシュバックしてしまいましたか?」
心配そうに見詰めてくるヘーゼルに、まさか『小リス』について考えていたなんて言いにくい。
「いえ、すみません。ちょっとリスについて考えてしまって……」
「リスについて……お気に障ってしまいましたかね?」
ヤナセは自分が失言してしまったかと思ったのか申し訳なさそうな表情になったので、慌てて言い訳を始めた。
「いえ! 前に観た映画に出てきたリスが可愛かったな~と思い出して、逆に嬉しかったです」
映画を見たのは本当だし、リスも可愛いし、嘘ではない。
涼雅さんのことは気になってはいるけど、私があれこれ聞ける立場でもないから敢えて口にする必要はないだろう。
何よりここはスクール内だ。
プライベートなことは……特にヤナセの実家に関わることは要注意だと思った。

