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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑

私たちの座る所は、いつも大抵決まっている。
レストラン内でも隅っこの方で、周りからも余り目立たないテーブルだ。
「あ、お疲れ様です」
「皆さん、お疲れ様です」
少し離れた所で珈琲を飲んでいたハナブサに挨拶をすると、開いた扇子を胸に当てて優美に挨拶を返してきた。
ラブカルレストランのメニューは豊富で、どれも凄く美味しい。
だから普段は直ぐに平らげるのだけど、今日はなんだか箸が進まなかった。
「あれ? コトミ余り食べてないじゃない。お腹空いてたんじゃないの?」
とっくに食べ終わったジュリが、半分くらい残っているパスタを見て聞いてきた。
「うん……お腹は空いてるんだけど、何か喉を通らなくて……」
ちょっと困った顔して水を飲むと、ジュリは含みのある感じでニヤリと笑った。
「何、なに~? 恋煩い?」
「なっ! そんな訳ないじゃない」
てか、こんな講師が集まる所で大胆不敵な話題を持ってこないで!!
実際居る男性講師はチラホラ程度で、話も聞かれるような場所には居なかったけど、『掟改正』がされていない今は冗談でもまだ『タブー』だ。
これ以上話を広げさせないために、立てた人差し指を唇と低い鼻に当てて、思いっきり顰めた顔をジュリに向ける。
その私の顔にジュリは両肩を軽く上げて「はいはい」って言った感じで諦めたけど、今度は話題をサナに振り出した。
レストラン内でも隅っこの方で、周りからも余り目立たないテーブルだ。
「あ、お疲れ様です」
「皆さん、お疲れ様です」
少し離れた所で珈琲を飲んでいたハナブサに挨拶をすると、開いた扇子を胸に当てて優美に挨拶を返してきた。
ラブカルレストランのメニューは豊富で、どれも凄く美味しい。
だから普段は直ぐに平らげるのだけど、今日はなんだか箸が進まなかった。
「あれ? コトミ余り食べてないじゃない。お腹空いてたんじゃないの?」
とっくに食べ終わったジュリが、半分くらい残っているパスタを見て聞いてきた。
「うん……お腹は空いてるんだけど、何か喉を通らなくて……」
ちょっと困った顔して水を飲むと、ジュリは含みのある感じでニヤリと笑った。
「何、なに~? 恋煩い?」
「なっ! そんな訳ないじゃない」
てか、こんな講師が集まる所で大胆不敵な話題を持ってこないで!!
実際居る男性講師はチラホラ程度で、話も聞かれるような場所には居なかったけど、『掟改正』がされていない今は冗談でもまだ『タブー』だ。
これ以上話を広げさせないために、立てた人差し指を唇と低い鼻に当てて、思いっきり顰めた顔をジュリに向ける。
その私の顔にジュリは両肩を軽く上げて「はいはい」って言った感じで諦めたけど、今度は話題をサナに振り出した。

