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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑
パシィィィィン――――!!

空気を裂くような鋭い音がレストラン内に轟く。

「わっ!!」

途端ハナブサの近くにいた講師が、椅子から飛び跳ねそうな勢いで身体を揺らした。

四人一斉にハナブサの方に振り向くと、開いた扇子を水平にして真っ直ぐ私たちに向けられていた。

「な、何?」

ジュリは唖然として呟くと、ハナブサはもう一方の手を伸ばして扇子の親骨に指を添えて――

パタパタパタ……

静かに閉じ始めた。

ただ扇子が閉じられていくだけなのに、レストラン中の講師が息を飲む。

勿論私たち四人も、扇子に括目してビクとも動かず見ている。

あと少しで閉じ終わると思ったら――――

パッチィ――ン!!

一気に閉じられた扇子は弾けた音を鳴らし、トリップでもしたみたいなレストランを現実の世界に引き戻した。

「あ……何だったの?」

煙に包まれたような感覚で放心していると、サナが勢いよく立ち上がった。

今度は椅子を引いた音がガッタン! と大きく響く。

「サナ?」

立ち上がったサナを座りながら見上げると、更に背が高く見える。

「私……ジム行くわ」

そう一言残して、サナはスタスタと足早にレストランを出て行く。

「え……大丈夫なの?」

「今日は休んだ方がいいんじゃないかしら」

ジュリもカレンも流石に心配そうな面持ちになる。

二人も言っているように、今日のサナは『無茶』をしない方がいい――――。

「待って、サナ! 私も行く!」

「コトミ!?」

私は弾けたように席を立って、急いでサナを追い掛けた。

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