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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑

サナは私の方を見ることなく、素早くシャツを脱ぐとキャミソールの上からTシャツを羽織る。
「うん……そうなんだけどさ。身体動かしてる方が、考え込まないし……」
確かに早めに寮に帰っても一人で部屋に居たら、今日あった出来事を反芻してしまうかもしれない。
「……そっか」
着替えながら横目で見たサナは、背丈の割には華奢だった。
顔色も悪いままだし、油断はならない。
「サナ、本当に無理しちゃ駄目だよ」
心配で上目遣いで見上げる私をジャージのファスナーを上げ切ったサナが、チラッと見下ろし、はにかむように微笑んだ。
「サンキュ、気を付けるよ」
ポンと――私の頭に軽く手を載せると、タオルを肩に掛けてジムの方に向かっていくサナがちょっとカッコよく思えた。
「え……」
キュゥン!
な、なに……この胸のときめきは!?
私、そんな気なかった筈だけど!!
これがもし女子校だったら『お姉さま』とかいう世界だろうか?
てか……私の方が年上じゃん!!
気を取り直して、急いでサナを追い掛けるようにジムへ向かっていくと――――
「琴海さん……連絡ありがとうございました」
ジャージ姿でも眩しい、貴公子がお出迎えしてくれた。
「ヤナセさん、来るの早かったですね」
ジムへ行くのは連絡したけど、レストランからここまでの移動は五分も掛からない。
さっきの着替えを入れても十分もしていない筈なのに、何のトリック?
ラブカルサスペンス劇場までも、始まるかと思ったら
「えぇ……そろそろいらっしゃる頃かと思って、一応先に来ておりました。他にも……連絡をくれた者もいますし」
「あっ……」
連絡をくれた者って――――ハナブサだ!!
「うん……そうなんだけどさ。身体動かしてる方が、考え込まないし……」
確かに早めに寮に帰っても一人で部屋に居たら、今日あった出来事を反芻してしまうかもしれない。
「……そっか」
着替えながら横目で見たサナは、背丈の割には華奢だった。
顔色も悪いままだし、油断はならない。
「サナ、本当に無理しちゃ駄目だよ」
心配で上目遣いで見上げる私をジャージのファスナーを上げ切ったサナが、チラッと見下ろし、はにかむように微笑んだ。
「サンキュ、気を付けるよ」
ポンと――私の頭に軽く手を載せると、タオルを肩に掛けてジムの方に向かっていくサナがちょっとカッコよく思えた。
「え……」
キュゥン!
な、なに……この胸のときめきは!?
私、そんな気なかった筈だけど!!
これがもし女子校だったら『お姉さま』とかいう世界だろうか?
てか……私の方が年上じゃん!!
気を取り直して、急いでサナを追い掛けるようにジムへ向かっていくと――――
「琴海さん……連絡ありがとうございました」
ジャージ姿でも眩しい、貴公子がお出迎えしてくれた。
「ヤナセさん、来るの早かったですね」
ジムへ行くのは連絡したけど、レストランからここまでの移動は五分も掛からない。
さっきの着替えを入れても十分もしていない筈なのに、何のトリック?
ラブカルサスペンス劇場までも、始まるかと思ったら
「えぇ……そろそろいらっしゃる頃かと思って、一応先に来ておりました。他にも……連絡をくれた者もいますし」
「あっ……」
連絡をくれた者って――――ハナブサだ!!

