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第8章 Lesson 困惑

何て見事な連携プレイ！！

ナイスサポート過ぎて、ビックリしてしまう。

微笑みながら説明してくれたが、ヤナセはサナの方を見て神妙な表情に変わった。

「サナさん……無理は禁物ですよ」

「はい……」

ヤナセは煩くは言わないけれども、本当は帰るように言っていたはずだろう。

多分、サナの気持ちを察してこれ以上はあれこれ言わないでおいたのかもしれない。

サナはヤナセに軽く一礼して、ストレッチが出来るスペースへ行ってしまった。

「あっ！」

慌ててサナを追い駆けようとしたが、一旦ヤナセを見やると心配そうな表情をしている。

「琴海さんも……無理しなで下さいね。一応近くで待機はしておりますので」

「はい、ありがとうございます」

私もヤナセに一礼をして、ストレッチを始めているサナの所へ向かった。

前屈しているサナの隣に、無言で座って自分もゆっくりと身体を動かし始める。

結局ヤナセに心配ばかり掛けてしまっていることに、心苦しく思ってしまう。

もっとしっかりしなきゃな……。

そんなこと考えながらストレッチをしていると、急に甘酸っぱい物が食べたくなってきた。

何だろう？
さっきパスタ残しちゃったから、お腹空いたのかな？

自分でも不思議だった。

余り気にしないようにして、ストレッチを続けていると

「もう始めてるの～。二人とも気合入ってるじゃない！」

ジャージに着替えたジュリとカレンが遅ればせながらやってきて、輪になるように私とサナの向かい側に座った。