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ラブカルチャースクール 3
第3章 Lesson チェリー

ドアの前に立ち尽くし、ごくりと唾を飲み込む。
セイジの名前がアルファベットで刻まれたプレートが、ドアの横に付けられているのが目の端に入った。
よし……いざ行かん!!
気合を入れてドアを開けようとした――――ら!
勢いよく伸ばした手が空振りをする。
「あれ? ドアノブがない??」
そう掴もうとしたものが、このドアには付いていなかったのだ。
な、なに――――!!
ここまで来て、セイジお預けなの~~!!
ただレポートを提出しにきただけで色んなことがあって、『ラブカルダンジョン』にでも嵌められたみたいだ。
どうしよう、ノックすればいいのかな?
単純にそう思ったけど、軽くノックしたところで中に聞こえるような薄い材質にも見えない。
「呪文を唱えるとか?」
本当にダンジョンの中にでもいる気分になった途端、壁に取り付けられたセキュリティー機能を発見する。
「暗証番号を押すんだ……」
テンキーになっていて明らかに暗証番号を押す仕組みなのが分かり、やっぱりある意味呪文に思えた。
やっと講師になれて、セイジに再会できたのに……
同じ建物の中にいて会うことすら至難の業だと頭を抱えそうになる。
「あぁ……どうしよう。ヤナセに聞きに戻ろうかな」
それしかもう方法が思い付かなかったけど、戻ったらジュリにあれこれ聞かれるのは必定だろう。
ぶっちゃけ、それは嫌だった。
「開け……セイジ……なぁんて」
自嘲的に笑いながら、冗談ぽく呪文を唱えると――――――――
セイジの名前がアルファベットで刻まれたプレートが、ドアの横に付けられているのが目の端に入った。
よし……いざ行かん!!
気合を入れてドアを開けようとした――――ら!
勢いよく伸ばした手が空振りをする。
「あれ? ドアノブがない??」
そう掴もうとしたものが、このドアには付いていなかったのだ。
な、なに――――!!
ここまで来て、セイジお預けなの~~!!
ただレポートを提出しにきただけで色んなことがあって、『ラブカルダンジョン』にでも嵌められたみたいだ。
どうしよう、ノックすればいいのかな?
単純にそう思ったけど、軽くノックしたところで中に聞こえるような薄い材質にも見えない。
「呪文を唱えるとか?」
本当にダンジョンの中にでもいる気分になった途端、壁に取り付けられたセキュリティー機能を発見する。
「暗証番号を押すんだ……」
テンキーになっていて明らかに暗証番号を押す仕組みなのが分かり、やっぱりある意味呪文に思えた。
やっと講師になれて、セイジに再会できたのに……
同じ建物の中にいて会うことすら至難の業だと頭を抱えそうになる。
「あぁ……どうしよう。ヤナセに聞きに戻ろうかな」
それしかもう方法が思い付かなかったけど、戻ったらジュリにあれこれ聞かれるのは必定だろう。
ぶっちゃけ、それは嫌だった。
「開け……セイジ……なぁんて」
自嘲的に笑いながら、冗談ぽく呪文を唱えると――――――――

