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ラブカルチャースクール 3
第3章 Lesson チェリー

キュイィィィン――――カチャ!
機械的な音と施錠が開いた音が聞こえた。
そして……
「琴海?」
耳の奥に甘く絡みつく、愛しい人の声が私の名前を呼んだ。
「セイッ――んぐぅ~!」
嬉しさの余りにセイジの名前を声を大にして叫びそうになった私の口に大きくて温かい手が覆い被される。
「しぃ~! 人はいないけど声は廊下に響くから」
「ふぅんぐ、ふん!」
口の中にこもる息を鼻から抜きながら、興奮気味に頷いた。
「取り敢えず中に入って」
セイジは優しく微笑んで内側にはノブがあるドアを開けてくれ、中に招き入れてくれる。
カチャ――――
中に入るとオートロックなのか、背中越しに鍵が掛かるのが分かった。
ここまでセキュリティーがしっかりしているなら部屋の中に入った今、もう声をだしても大丈夫だろう。
「セイジ! 何で私が来たって分かったの!」
以心伝心みたいに思えて、はしゃぎ気味にセイジに聞くと
「うん。ヤナセからメール来ててさ。数分後に琴海がレポート届けるからって」
何の偽りも感じさせない笑顔で、セイジは明るく答えを返してきた。
「あ……そっか。ヤナセが連絡済みだったんだね……」
ヤナセの抜かりなさは今更言うまでもなく知っているのに、今回ばかりは少し複雑な気分になる。
急にテンションが下がった私を不思議そうに見ながら、セイジは手を伸ばしてタブレットを受け取り
「琴海、レポート書けたんだろ。短時間で頑張ったね」
一瞬にして脳みそを吹き飛ばしそうなくらい、優しい笑顔を浮かばせた。
機械的な音と施錠が開いた音が聞こえた。
そして……
「琴海?」
耳の奥に甘く絡みつく、愛しい人の声が私の名前を呼んだ。
「セイッ――んぐぅ~!」
嬉しさの余りにセイジの名前を声を大にして叫びそうになった私の口に大きくて温かい手が覆い被される。
「しぃ~! 人はいないけど声は廊下に響くから」
「ふぅんぐ、ふん!」
口の中にこもる息を鼻から抜きながら、興奮気味に頷いた。
「取り敢えず中に入って」
セイジは優しく微笑んで内側にはノブがあるドアを開けてくれ、中に招き入れてくれる。
カチャ――――
中に入るとオートロックなのか、背中越しに鍵が掛かるのが分かった。
ここまでセキュリティーがしっかりしているなら部屋の中に入った今、もう声をだしても大丈夫だろう。
「セイジ! 何で私が来たって分かったの!」
以心伝心みたいに思えて、はしゃぎ気味にセイジに聞くと
「うん。ヤナセからメール来ててさ。数分後に琴海がレポート届けるからって」
何の偽りも感じさせない笑顔で、セイジは明るく答えを返してきた。
「あ……そっか。ヤナセが連絡済みだったんだね……」
ヤナセの抜かりなさは今更言うまでもなく知っているのに、今回ばかりは少し複雑な気分になる。
急にテンションが下がった私を不思議そうに見ながら、セイジは手を伸ばしてタブレットを受け取り
「琴海、レポート書けたんだろ。短時間で頑張ったね」
一瞬にして脳みそを吹き飛ばしそうなくらい、優しい笑顔を浮かばせた。

