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ラブカルチャースクール 3
第3章 Lesson チェリー

『琴海~ことみ~コトミ~』―――――久々の呼びつけに、セイジの声が頭の中でリフレインする。
胸元に手を組み、目を瞑ってリフレインの余韻に浸りかけると
「今レポート確認するから、琴海はそこのソファーに座って待ってて」
セイジはタブレットを操作しながら、自分のデスクに向かっていってしまった。
一人で舞い上がっている自分が恥ずかしくなり肩を窄めて、いそいそとセイジに言われた通りソファーに座る。
「失礼します……」
「はい」
独り言のように呟いたのに、セイジはちゃんと答えてきてくれる。
聞き流してもいいのに……。
これしきのことでも、セイジ不足だった私には胸の奥が甘酸っぱい気持ちになった。
ソファーはセイジのデスクと平行に向かい合って置かれていて、真剣にレポートを読んでいるセイジを真正面から見ることができる。
あ……凄くいい眺めだわ。
レッスン後半は、講義を必死で聞いていたためセイジを見詰める余裕すらなくなっていた。
今は二人きり――――
講義でもなく、ジュリもいない。
ほんの束の間でいい……セイジを堪能することを許して欲しいと、心の中でささやかに願ってしまう。
講師のレッスンが始まったばかりなのに、早くも二人きりのシチュエーションに、どうしようもなく嬉しくなって身体が自然と左右に揺れそうになる。
それだとセイジが落ち着かないかと思って揺れるのを堪えるが、今度は舟漕ぎみたいに前後に動きそうになった。
胸元に手を組み、目を瞑ってリフレインの余韻に浸りかけると
「今レポート確認するから、琴海はそこのソファーに座って待ってて」
セイジはタブレットを操作しながら、自分のデスクに向かっていってしまった。
一人で舞い上がっている自分が恥ずかしくなり肩を窄めて、いそいそとセイジに言われた通りソファーに座る。
「失礼します……」
「はい」
独り言のように呟いたのに、セイジはちゃんと答えてきてくれる。
聞き流してもいいのに……。
これしきのことでも、セイジ不足だった私には胸の奥が甘酸っぱい気持ちになった。
ソファーはセイジのデスクと平行に向かい合って置かれていて、真剣にレポートを読んでいるセイジを真正面から見ることができる。
あ……凄くいい眺めだわ。
レッスン後半は、講義を必死で聞いていたためセイジを見詰める余裕すらなくなっていた。
今は二人きり――――
講義でもなく、ジュリもいない。
ほんの束の間でいい……セイジを堪能することを許して欲しいと、心の中でささやかに願ってしまう。
講師のレッスンが始まったばかりなのに、早くも二人きりのシチュエーションに、どうしようもなく嬉しくなって身体が自然と左右に揺れそうになる。
それだとセイジが落ち着かないかと思って揺れるのを堪えるが、今度は舟漕ぎみたいに前後に動きそうになった。

