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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑
ホズミは気を取り直した――と言っても大げさな演出だったかもしれないけど、いつもの明るい笑顔に戻ってスマートに立ち上がった。

「チワワちゃん、ごめんなさいね。驚いたわよね」

「はぁ、まぁ……」

姉さんとジュリの突然のバトルに驚きましたけど……。

「たく、もう~。この子は油断も隙もあったもんじゃないわね。まさか私の名前を調べているとは思わなかったわよ」

ホズミは呆れた顔をしてジュリの方を見やると、当の本人は唇の口角をキュッと上げてご満悦そうにしている。

四天王のホズミ相手に余裕な態度のジュリに、大物の予感がしてしまう。

「だって、ラブカルの名だたる四天王のですもの。興味湧くじゃない」

ジュリは、さも当たり前の如く言ってのけたけど――――

ん? ちょっと待って!
今『名だたる四天王』って言ったよね?
じゃぁもしかしてホズミだけじゃなく、他の三人も調べたんじゃないの?

何となく嫌な予感がして、一応確認してみる。

「ジュリ……四人のプロフをチェックしたの?」

恐る恐る聞いたのに、ジュリは待っていましたと言わんばかりにニッコリと笑った。

「勿論! 気になった講師は全部チェックしたわよ~!」

立てた人差し指の先を唇に当てて、パッチリとウィンクするジュリ。

「はぁ!?」

「ちょっと、キャラ被せないでよ!」

わざわざ調べ上げているジュリに呆れる私と、良くする仕草が被って怒るホズミ。

いやいや姉さん、そこ気にするところじゃないですよ!

思わず心の中で、ホズミにツッコミを入れてしまった。

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