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ラブカルチャースクール 3
第9章 Lesson チャージ

やばい……私、何しているのだろう。
落ち着いてくると、昨日は本当に情緒不安定だったのだと認識する。
愕然として固まっていると、セイジは腕を伸ばしてきて私の肩と背中に回し、胸の中へそっと抱き寄せた。
「あ……」
フワッとセイジらしい優しい香りと、温かさが身体を包む。
トックン……トックン……
ただ抱き締められているだけで気持ちが凄く穏やかになってきて、心音すらも心地よい律動を刻んでいく。
しばらく抱き締められたまま、胸の中で眠るように目を閉じていた。
何分くらい経っただろう……背中に回っていた手が両肩のカーブに添えられる。
「琴海……座って」
「うん……」
セイジに優しくソファーへ促されると、さっきまで固まっていたのが嘘のようにスムーズに身体が動いた。
横並びに座りながらもセイジは私の方に身体を向けて、優しく微笑む。
「琴海、何か飲む?」
「ううん、大丈夫」
「そう?」
セイジは気を使ってお茶を淹れてくれようとしたけど、私は少しでもセイジの傍に居たかった。
抱き締められた時に髪が乱れたのか、セイジは長い指でそっとすいてくれる。
髪を通るセイジの指の感触が気持ちいい。
セイジと居ると、時間感覚が分からなくなりそうだ。
早く退散しないとセイジの休み時間を奪ってしまう。
だけど見詰めてくるセイジの瞳が凄く優しくて……
甘い――。
その瞳に吸い込まれるように、魅入ってしまう。
「昨日……」
お互い見詰め合っている均衡を先に動かしたのはセイジだった。
落ち着いてくると、昨日は本当に情緒不安定だったのだと認識する。
愕然として固まっていると、セイジは腕を伸ばしてきて私の肩と背中に回し、胸の中へそっと抱き寄せた。
「あ……」
フワッとセイジらしい優しい香りと、温かさが身体を包む。
トックン……トックン……
ただ抱き締められているだけで気持ちが凄く穏やかになってきて、心音すらも心地よい律動を刻んでいく。
しばらく抱き締められたまま、胸の中で眠るように目を閉じていた。
何分くらい経っただろう……背中に回っていた手が両肩のカーブに添えられる。
「琴海……座って」
「うん……」
セイジに優しくソファーへ促されると、さっきまで固まっていたのが嘘のようにスムーズに身体が動いた。
横並びに座りながらもセイジは私の方に身体を向けて、優しく微笑む。
「琴海、何か飲む?」
「ううん、大丈夫」
「そう?」
セイジは気を使ってお茶を淹れてくれようとしたけど、私は少しでもセイジの傍に居たかった。
抱き締められた時に髪が乱れたのか、セイジは長い指でそっとすいてくれる。
髪を通るセイジの指の感触が気持ちいい。
セイジと居ると、時間感覚が分からなくなりそうだ。
早く退散しないとセイジの休み時間を奪ってしまう。
だけど見詰めてくるセイジの瞳が凄く優しくて……
甘い――。
その瞳に吸い込まれるように、魅入ってしまう。
「昨日……」
お互い見詰め合っている均衡を先に動かしたのはセイジだった。

