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ラブカルチャースクール 3
第9章 Lesson チャージ
「うっ……」

セイジの甘やかし作戦に釣られそうになるが、こればかりは流石に情けない。

こんな身も蓋もないことを言ったら、お互いキリがなくなってしまう。

「琴海?」

「本当に、何でもないから!」

意固地になっているとセイジは目を細めて、疑うよう目付きで凝視してくる。

ど、どんな作戦でも負けないもん!

負けじと私もセイジをジッと凝視すると、セイジは視線を外すように急に顔を傾けた。

何事っ――――!?

と、思った時には既に遅し――――

チュッ!

セイジは私の唇を啄んだ。

「んっ!」

不意打ちに思わず驚いて肩を竦めてギュッと目を閉じたら、セイジは続けざまに何度も唇を啄むバードキスを繰り返してきた。

「うっ! んんっ!」

執拗に繰り返してくるキスに、本音を話すどころか口も開けない。

「セイッ! まっ……ふっ……ぁ……」

こんな作戦ズルイ~!!

私の身体はガッチリとセイジに掴まっていて逃げられないのに、セイジは途中で吸い付いたりと変化球を加えながらキスをし続ける。

チュッ! チュゥ……クチュ……

カウント出来ないくらい唇を啄ばまれ、最後は長押しのスタンプキッス。

何度もリバウンドされた唇は、ピリピリ痺れて熱くなる。

息するタイミングも見失って頭が酸欠でクラクラしてしまい、とうとう白旗を上げた。

「も、もう……降参!」

唇が離れたほんの一瞬の隙に必死で叫ぶとセイジは嬉しそうに笑って、最後のダメ押しのキスをしてきた。

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