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ラブカルチャースクール 3
第9章 Lesson チャージ
「へ……あっ……」

セイジの指に誘導されるまま顔を上げると、唇にサクランボのキャンディーが押し付けられる。

「あ~ん」

キャンディーを食べさせようとするセイジの笑顔に、胸が甘酸っぱくなった。

「あ……」

口を軽く開けると舌の上にキャンディーが転がってきて、ほのかな甘みを感じる。

少し安堵の表情に変わった私をみながら、セイジも自分の口に飴を放り込んだ。

「男ってさぁ~。不安な時に股間触っちゃう時があるんだよね」

セイジは突然、赤裸々トークを始めた。

何事かと思ったけど、直ぐに私のオナニーについてフォローしてくれているんだと悟り、大人しく聞き入る。

「人間も動物だから本能で性欲って働いてしまうし、三大欲求の一つだからね……やっぱり必要なものなんだよ」

「うん……」

「性欲は基本『生殖』が目的だけど、他にもコミュニケーションの一つだよね」

「そうね……」

思えばラブカルに通いだした理由は、元旦那との夜の生活にも悩んでいたからだ。

「性欲を満たすのも安心するけど、性器を触って安心する場合もあるから……不安な時や疲れている時にセックスしたくなる場合は多いんだ」

そっか……それは聞いたことがある。

ロマンチックな考えじゃないかもしれないけど、生物学的にもそれは裏付けがあるんだっけ。

セイジは微笑んで、頭を優しく撫でてくる。

「昨日の琴海は、凄く頑張ったんだよ……頑張ったけど、色々あって相当疲れちゃったんだね」

私を労わりながら……

でもどこか切なげにセイジは、そう言ってくれた。

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