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ラブカルチャースクール 3
第3章 Lesson チェリー

まだ研修中とはいえ、もうラブカルの講師になったんだからもっと気丈でいなければならないのに、目元がなんだか熱くなってくる。
本当はセイジに会えたら話したいことがいっぱいあったのに、一言でも言葉を発したら涙腺のスイッチを押してしまいそうでしばし口を噤む。
「琴海……質問とかある?」
俯き加減で黙っている私に、セイジは穏やかな声で話を促してきた。
気を使ってくれているのだろう。
折角セイジが話しかけてくれているのに、喉の奥が詰まったように痛くて息するのも辛く感じた。
生徒の時の控室と同じぐらいの広さの室内でも、今の私とセイジは距離がある。
隣に座って微笑んでくれない、肩を抱きしめて貰えない、勿論お茶だって出る訳ない。
生徒と講師という立場で、セイジに思いっきり触れられていた頃の自分にさえ嫉妬しそうな気分だ。
瞬間――貧血に似たような眩暈が襲う。
情けない――――――!
私はやっぱりセイジのことが大好きで、それは否定できない。
そんな自分が顔を出しては悩ますけど、振り回されちゃいけないんだ。
目を瞑って、深く息を吸った。
「はい! 今回カフェインのこと改めて良く分かったけど、こういう専門的なことって生徒には積極的に教えてあげた方がいいんですか?」
顔を上げてニッコリと満面に微笑みながら、明るい声でセイジに質問をする。
そんな私にセイジは一瞬目を見開いたが、直ぐにいつもの甘い笑顔に戻って質問に答えてくれた。
本当はセイジに会えたら話したいことがいっぱいあったのに、一言でも言葉を発したら涙腺のスイッチを押してしまいそうでしばし口を噤む。
「琴海……質問とかある?」
俯き加減で黙っている私に、セイジは穏やかな声で話を促してきた。
気を使ってくれているのだろう。
折角セイジが話しかけてくれているのに、喉の奥が詰まったように痛くて息するのも辛く感じた。
生徒の時の控室と同じぐらいの広さの室内でも、今の私とセイジは距離がある。
隣に座って微笑んでくれない、肩を抱きしめて貰えない、勿論お茶だって出る訳ない。
生徒と講師という立場で、セイジに思いっきり触れられていた頃の自分にさえ嫉妬しそうな気分だ。
瞬間――貧血に似たような眩暈が襲う。
情けない――――――!
私はやっぱりセイジのことが大好きで、それは否定できない。
そんな自分が顔を出しては悩ますけど、振り回されちゃいけないんだ。
目を瞑って、深く息を吸った。
「はい! 今回カフェインのこと改めて良く分かったけど、こういう専門的なことって生徒には積極的に教えてあげた方がいいんですか?」
顔を上げてニッコリと満面に微笑みながら、明るい声でセイジに質問をする。
そんな私にセイジは一瞬目を見開いたが、直ぐにいつもの甘い笑顔に戻って質問に答えてくれた。

