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ラブカルチャースクール 3
第10章 I Lesson 2回目

アラタの顔を見上げると、照れ臭そうにはにかまれる。
その笑顔も嫌味がない感じで、人気講師になりそうな予感がした。
「立ちっぱなしもなんなので、取り敢えず座りますか?」
アラタもレッスンの大体の流れは聞いているかもしれないけど、リアルに体験してきた自分からシチュエーション作りをしてみる。
「そうですね。座りましょっか」
とは言っても、控室みたいな座り心地が良さそうなソファーはここにはない。
「と言っても……ベッドしかないですけど」
「そう、ですね」
二人で顔を合わせて苦笑いをする。
一応レッスンみたいな横並びで、ベッドに腰を掛けた。
「……」
「…………」
結構いい雰囲気で始まったかと思ったのに、横並びに座った途端お互い言葉が途絶える。
普段のレッスンだったら男性講師がリードしていてくれたから、この状況に新たな戸惑いが生まれた。
こういう場合、私から話題を切り出していいのかな?
今となっては、あの控室で講師を待たされていた時間も、緊張を一気に解きほぐすためのスクールの配慮だったのかもしれない。
「あの……アラタさんは……」
「こうやって二人っきりになると、緊張しますね」
話を始めたと同時に、アラタも被るように話しかけてきた。
それも自信ありそうに堂々として見えていたアラタが、意外にも緊張しているとのことに少し驚いてしまう。
「え? 緊張している風に見えなかったです」
「そうですか! あ~でも昔からそう思われがちかも」
「へ~。落ち着いて見えるからですかね?」
「ですかね? 太々しく思われていたんじゃないですかね?」
そう言ってお道化た感じで笑うアラタは、やっぱり緊張しているようには見えなかった。
その笑顔も嫌味がない感じで、人気講師になりそうな予感がした。
「立ちっぱなしもなんなので、取り敢えず座りますか?」
アラタもレッスンの大体の流れは聞いているかもしれないけど、リアルに体験してきた自分からシチュエーション作りをしてみる。
「そうですね。座りましょっか」
とは言っても、控室みたいな座り心地が良さそうなソファーはここにはない。
「と言っても……ベッドしかないですけど」
「そう、ですね」
二人で顔を合わせて苦笑いをする。
一応レッスンみたいな横並びで、ベッドに腰を掛けた。
「……」
「…………」
結構いい雰囲気で始まったかと思ったのに、横並びに座った途端お互い言葉が途絶える。
普段のレッスンだったら男性講師がリードしていてくれたから、この状況に新たな戸惑いが生まれた。
こういう場合、私から話題を切り出していいのかな?
今となっては、あの控室で講師を待たされていた時間も、緊張を一気に解きほぐすためのスクールの配慮だったのかもしれない。
「あの……アラタさんは……」
「こうやって二人っきりになると、緊張しますね」
話を始めたと同時に、アラタも被るように話しかけてきた。
それも自信ありそうに堂々として見えていたアラタが、意外にも緊張しているとのことに少し驚いてしまう。
「え? 緊張している風に見えなかったです」
「そうですか! あ~でも昔からそう思われがちかも」
「へ~。落ち着いて見えるからですかね?」
「ですかね? 太々しく思われていたんじゃないですかね?」
そう言ってお道化た感じで笑うアラタは、やっぱり緊張しているようには見えなかった。

