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ラブカルチャースクール 3
第10章 I Lesson 2回目

一瞬固まると、アラタはまた「ん??」って疑問形の顔になる。
はっ――いけない!!
つい一番の本音が、顔を出してしまった。
「志は……」
「はい」
目指すところはちゃんとある。
だけどセイジの顔がどうにもチラついて、言葉が上手く出てこない。
今何か言ったら、上っ面で言ってしまうような気がした。
「志……アラタさんの方こそ、何で講師になろうと思ったんですか?」
「えっ! 俺ですか。そうですね~講師になろうと思ったのは……」
自分の話をからアラタの方にすり替える。
元々聞きこうとしていたつもりなので、順番を変えたところで支障はないだろうと自分に言い聞かせた。
アラタも話を振られて満更じゃなさそうで、意気揚々と語りだす。
うんうん! いいわぁ~!
このストレートな感じ。
アラタの単純明快な一面に、凄く好感度が上がっていった。
「今まで身体を鍛えることによって、精神面も鍛えられると思っていたんですけど、それだけじゃ無理なんだなって言うことに気付かされたことがあって……」
「はい、分かります。表面的な努力だけじゃどうにもならないことってありますよね」
アラタの体験だろうか、まだ断片的なのに自分がスクールに通い始めた時のことを思い出してしまう。
「そうなんですよ……きっかけはジムの会員さん同士の恋愛の悩みの相談を受けたことだったんです」
「恋愛相談ですか!!」
思いのほか具体的な理由に、興味津々にガッツリ食い付いていく。
「えぇ……結構複雑な状況だったんで俺個人じゃ解決出来そうになくて、何とかしてあげたいと思ってネットを調べてたら、この『ラブカルチャースクール』を見つけたんです」
「ほう~! ネットですか! 私もです!」
「コトミさんもネットですか?」
「はい! 偶然にも発見したんです」
またしてもリンクした経緯に私たちは、妙な親近感を覚えてテンションが上がってきた。
はっ――いけない!!
つい一番の本音が、顔を出してしまった。
「志は……」
「はい」
目指すところはちゃんとある。
だけどセイジの顔がどうにもチラついて、言葉が上手く出てこない。
今何か言ったら、上っ面で言ってしまうような気がした。
「志……アラタさんの方こそ、何で講師になろうと思ったんですか?」
「えっ! 俺ですか。そうですね~講師になろうと思ったのは……」
自分の話をからアラタの方にすり替える。
元々聞きこうとしていたつもりなので、順番を変えたところで支障はないだろうと自分に言い聞かせた。
アラタも話を振られて満更じゃなさそうで、意気揚々と語りだす。
うんうん! いいわぁ~!
このストレートな感じ。
アラタの単純明快な一面に、凄く好感度が上がっていった。
「今まで身体を鍛えることによって、精神面も鍛えられると思っていたんですけど、それだけじゃ無理なんだなって言うことに気付かされたことがあって……」
「はい、分かります。表面的な努力だけじゃどうにもならないことってありますよね」
アラタの体験だろうか、まだ断片的なのに自分がスクールに通い始めた時のことを思い出してしまう。
「そうなんですよ……きっかけはジムの会員さん同士の恋愛の悩みの相談を受けたことだったんです」
「恋愛相談ですか!!」
思いのほか具体的な理由に、興味津々にガッツリ食い付いていく。
「えぇ……結構複雑な状況だったんで俺個人じゃ解決出来そうになくて、何とかしてあげたいと思ってネットを調べてたら、この『ラブカルチャースクール』を見つけたんです」
「ほう~! ネットですか! 私もです!」
「コトミさんもネットですか?」
「はい! 偶然にも発見したんです」
またしてもリンクした経緯に私たちは、妙な親近感を覚えてテンションが上がってきた。

