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ラブカルチャースクール 3
第10章 I Lesson 2回目

アラタは当時のことでも思い出しているか、懐かしそうな目付きで空を見やる。
「最初はこういう特殊なスクールだからどうしようかとは思ったんですけど、物は試しで奨めてみたら相談者もすっかり明るくなったんですよね。それまでは死にそうな顔をしていたのに……」
「それは良かったですね! スクールの効果は抜群ですから!」
まるで自分が担当でもしたみたいに胸を張って言ってしまう。
あぁ……やっぱりラブカルって素晴らしい!
今までは自分の体験でしか知り得てなかったラブカルが、色んな人からの目線で新しい部分が見えてくるような既視感に気分が高揚してくる。
でもテンションが上がっている私とは逆に、アラタは少し表情が曇った。
「えぇ……凄いと思いました。だけどそれとは別にカルチャーショックでしたね」
「え?」
アラタの言葉に『ラブカルショック』と言い間違ったのかと思ったら――――
「ジムに通って健康になった人や、ストレス発散出来たり、明るくなった人を沢山見て来て俺にとってインストラクターは天職だと思ったのに、その確固たるものを一瞬にして覆されたような気分になりました」
どうやら相当『カルチャーショック』だったみたいだ。
アラタの気持ち……何となく分かる気がする。
生徒として通っている時も、この異世界のような一室で学んだことは今までの固定観念では測りきれないことばかりだった。
だけど凄く救われた――――。
何より自分を小さな鳥かごに入れていたのは自身だと気付かされて、広い空へ羽ばたかせてくれるチャンスを貰えたのだ。
生徒としても衝撃はいっぱいあったのに、男性としてもラブカルはワンダーランドなのかもしれない――。
「最初はこういう特殊なスクールだからどうしようかとは思ったんですけど、物は試しで奨めてみたら相談者もすっかり明るくなったんですよね。それまでは死にそうな顔をしていたのに……」
「それは良かったですね! スクールの効果は抜群ですから!」
まるで自分が担当でもしたみたいに胸を張って言ってしまう。
あぁ……やっぱりラブカルって素晴らしい!
今までは自分の体験でしか知り得てなかったラブカルが、色んな人からの目線で新しい部分が見えてくるような既視感に気分が高揚してくる。
でもテンションが上がっている私とは逆に、アラタは少し表情が曇った。
「えぇ……凄いと思いました。だけどそれとは別にカルチャーショックでしたね」
「え?」
アラタの言葉に『ラブカルショック』と言い間違ったのかと思ったら――――
「ジムに通って健康になった人や、ストレス発散出来たり、明るくなった人を沢山見て来て俺にとってインストラクターは天職だと思ったのに、その確固たるものを一瞬にして覆されたような気分になりました」
どうやら相当『カルチャーショック』だったみたいだ。
アラタの気持ち……何となく分かる気がする。
生徒として通っている時も、この異世界のような一室で学んだことは今までの固定観念では測りきれないことばかりだった。
だけど凄く救われた――――。
何より自分を小さな鳥かごに入れていたのは自身だと気付かされて、広い空へ羽ばたかせてくれるチャンスを貰えたのだ。
生徒としても衝撃はいっぱいあったのに、男性としてもラブカルはワンダーランドなのかもしれない――。

