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ラブカルチャースクール 3
第10章 I Lesson 2回目
「っ!?」

突然のデコチューに驚いて目を見開いて絶句してしまうと、アラタは片方の口端を上げて不敵に笑っている。

わぁぁぁ~!
絶対、遊んでたでしょ~!!

アラタの態度から経験値豊富そうな様子が伺えた。

そりゃそうだろう、見てくれは爽やか系なイケメンで、スタイルも良くて、スポーツ万能ときてたら大抵の乙女はときめくであろう。

寧ろ新たな高みなんか目指さなくても、普通に生活していれば同じくらいのスペックの人と付き合ったり結婚出来たりしたと思う。

それでもラブカルで何かを極めようと思ったのは、アスリート魂なのだろうか?

いまいち理解不能だった。

ベッドにゆっくりと私を横たわらせるアラタを、ジッと見上げる。

「こ慣れてますね」

ちょっと嫌味ぽい言い方になってしまったけど、アラタは気にするどころか褒めらえたとでも思ったみたいにニッコリ笑い返してきた。

『ポジティブシンキング』の項目は星五つかな……。

実際そんな評価項目や星採点があるかは謎である――――。

「慣れているかはどうですかね? 正直女性経験は少なくはないですよ。じゃないと講師目指す自信なんてなかったと思いますから」

「そう……ですか」

女性経験もやっぱり、講師になる基準なるのかな?

ある程度は経験は必要だろうけど、講師の資質が一番な気がする。

セイジはスカウトされたと言っていたけど、それって相当凄いことだったのかもしれないと、こんな状況で気付いてしまった。

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