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ラブカルチャースクール 3
第10章 I Lesson 2回目

「コトミさん……スクールの『タブー』って知っていますよね?」
「え……」
ドックン――――!!
いきなりラブカルの『掟』に触れてきたアラタに心臓が大きく脈を打ち、別のドキドキが身体中で鳴り始める。
突然、何――!?
『掟』のことならスクールの基本ルールな訳だから、アラタが知っていて当たり前なのに、このタイミングで聞かれたことに異常な緊張感が走る。
何か探られているの?
実は新人講師とは偽りの姿で、スクールから任命された刺客!?
一瞬に間に色んな疑問が浮き上がり、頭蓋骨の奥で疑惑のフル回転が始まった。
ナンデソンナコトキクノ――――?
そう……アラタに問いたかったけど、ここは平常心を保つ振りをして話に乗っかってみた方が良いかもしれない。
「えぇ、知っていますよ。スクールに通う時に聞いた注意事項ですので」
指先で唇を触られながら微笑んでみせたけど、上手く笑えているか分からなかった。
「やっぱりご存知ですよね。俺、そのルール聞いた時にビックリしたんですよね」
「ビックリ?」
「はい。俺は生徒との恋愛、アリだと思うんですよ」
「えっ……」
「既婚者はともかく、未婚の人ならセーフじゃないですか? どうしたって気持ち良くセックス出来る相手の方に気持ちって揺らぐと思ったんですよね」
「そうかもしれないですけど……」
意表を突いてきたアラタの言葉が、ズッシリと重く圧し掛かってくる。
私はラブカルの『掟』は当たり前だと思っていた――――。
だって浮気するために通い始めた訳じゃない。
でも私はセイジに恋をして、離婚してまで女性講師を目指した。
――――『未婚の人ならセーフじゃないですか?』
その言葉は既婚者であった私に、『タブー』を犯した罪の大きさを知らしめるかのように思えた……。
「え……」
ドックン――――!!
いきなりラブカルの『掟』に触れてきたアラタに心臓が大きく脈を打ち、別のドキドキが身体中で鳴り始める。
突然、何――!?
『掟』のことならスクールの基本ルールな訳だから、アラタが知っていて当たり前なのに、このタイミングで聞かれたことに異常な緊張感が走る。
何か探られているの?
実は新人講師とは偽りの姿で、スクールから任命された刺客!?
一瞬に間に色んな疑問が浮き上がり、頭蓋骨の奥で疑惑のフル回転が始まった。
ナンデソンナコトキクノ――――?
そう……アラタに問いたかったけど、ここは平常心を保つ振りをして話に乗っかってみた方が良いかもしれない。
「えぇ、知っていますよ。スクールに通う時に聞いた注意事項ですので」
指先で唇を触られながら微笑んでみせたけど、上手く笑えているか分からなかった。
「やっぱりご存知ですよね。俺、そのルール聞いた時にビックリしたんですよね」
「ビックリ?」
「はい。俺は生徒との恋愛、アリだと思うんですよ」
「えっ……」
「既婚者はともかく、未婚の人ならセーフじゃないですか? どうしたって気持ち良くセックス出来る相手の方に気持ちって揺らぐと思ったんですよね」
「そうかもしれないですけど……」
意表を突いてきたアラタの言葉が、ズッシリと重く圧し掛かってくる。
私はラブカルの『掟』は当たり前だと思っていた――――。
だって浮気するために通い始めた訳じゃない。
でも私はセイジに恋をして、離婚してまで女性講師を目指した。
――――『未婚の人ならセーフじゃないですか?』
その言葉は既婚者であった私に、『タブー』を犯した罪の大きさを知らしめるかのように思えた……。

