この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第10章 I Lesson 2回目

これは早く話を聞いてレッスンに移るしかなさそうだ。
返事の代わりに、瞼をパチパチと開閉させる。
「俺がここの講師になろうと思ったのはさっき言った理由です。だけど面接の時に『掟』のことを聞いた時には流石に躊躇しました」
まぁ、そりゃそうでしょう。
恋愛しなかったらそれはそれで楽かもしれないけど、どうにも感情が収まらない場合もあるだろうし――。
私は引き続き、相槌を打つように瞬きをした。
ジッと見上げる私の唇に喋れるくらいの感覚で唇を付けたまま、アラタは熱く語っていく。
プルンプルンと膨らみが弾かれて、正直ちょっと落ち着かない。
「だけど講師を辞めたら元の生活に戻れるし、スクールに来た生徒じゃなければ恋愛も普通にしても大丈夫って言われたから、それならいいかなって思えたんです」
そっか……そういう解決策もあるんだよね。
もし結婚する前に、セイジのことをちゃんと知り合えていたら、その方向もあったのかもしれない。
猫を拾った時、雨が上がるまで待っていたら、私の人生はもっと変わっていたのかな――――?
今更だけど、考えると切なくなってきた。
今となっては、私が結婚してラブカルに生徒として来てしまったから、セイジが講師を辞めたところでそれも叶わない。
唯一の希望が『女性講師となら恋愛が可能』になることだけだ。
それすらもヤナセが改革を進めている『掟改正』が成立しないと、永遠に無理なのが現状――――。
ヤナセは私が女性講師を目指すのに、よく考えるようにと『掟改正』のことを伝えてくれたけど……。
でもなんで――辞めれば解決策があるアラタが、私には関係ない話をいちいちキスをしながら話してくるんだろう?
返事の代わりに、瞼をパチパチと開閉させる。
「俺がここの講師になろうと思ったのはさっき言った理由です。だけど面接の時に『掟』のことを聞いた時には流石に躊躇しました」
まぁ、そりゃそうでしょう。
恋愛しなかったらそれはそれで楽かもしれないけど、どうにも感情が収まらない場合もあるだろうし――。
私は引き続き、相槌を打つように瞬きをした。
ジッと見上げる私の唇に喋れるくらいの感覚で唇を付けたまま、アラタは熱く語っていく。
プルンプルンと膨らみが弾かれて、正直ちょっと落ち着かない。
「だけど講師を辞めたら元の生活に戻れるし、スクールに来た生徒じゃなければ恋愛も普通にしても大丈夫って言われたから、それならいいかなって思えたんです」
そっか……そういう解決策もあるんだよね。
もし結婚する前に、セイジのことをちゃんと知り合えていたら、その方向もあったのかもしれない。
猫を拾った時、雨が上がるまで待っていたら、私の人生はもっと変わっていたのかな――――?
今更だけど、考えると切なくなってきた。
今となっては、私が結婚してラブカルに生徒として来てしまったから、セイジが講師を辞めたところでそれも叶わない。
唯一の希望が『女性講師となら恋愛が可能』になることだけだ。
それすらもヤナセが改革を進めている『掟改正』が成立しないと、永遠に無理なのが現状――――。
ヤナセは私が女性講師を目指すのに、よく考えるようにと『掟改正』のことを伝えてくれたけど……。
でもなんで――辞めれば解決策があるアラタが、私には関係ない話をいちいちキスをしながら話してくるんだろう?

