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ラブカルチャースクール 3
第3章 Lesson チェリー

笑顔で答えた私にセイジも微笑んだ。
「生徒を受け持つようになるのはまだ先だけど、琴海だから分かることがあると思うよ」
トックン――――
セイジの言葉に、鼓動が鳴って胸が熱くなる。
『私だから分かること』――――同じ悩みを持った女性だから分かることだ。
だから私はラブカルの講師になりたかった。
「はい。これから沢山学んで、夫婦や恋人関係に悩んでいる人たちの役に立てるよう頑張ります!」
「うん。琴海なら、きっと出来るよ」
そう言って白い歯を見せながら笑ってくれたセイジは先輩講師の顔だけど、講師を目指すまで何の取り柄も生き甲斐もなかった私には、愛しい人から認めて貰えたことが何よりも嬉しく思えた。
立派な講師に成長して、セイジやヤナセ……色々と励ましてくれた講師たちに報いたい。
そしていつかラブカルの『掟』が改正されたら、セイジにちゃんと告白出来る女性になっていたいと願う――――。
「レポート見て頂き、ありがとうございました! 凄く為になりました!」
そろそろ教室に戻らなければならないのが残念だが、清々しい気持ちで勢いよくソファーから立ち上がる。
タブレットを受け取ろうとデスクに近付くと、セイジは引き出しを開けて中から何やら取り出した。
「琴海、頑張ったからご褒美上げるよ」
「え! ご褒美?」
何歳になってもそういうものは嬉しいもので、つい声音も高くなる。
セイジの手のひらに載せられて目の前に現れたのは、ピンクの包みにくるまれた――――
「生徒を受け持つようになるのはまだ先だけど、琴海だから分かることがあると思うよ」
トックン――――
セイジの言葉に、鼓動が鳴って胸が熱くなる。
『私だから分かること』――――同じ悩みを持った女性だから分かることだ。
だから私はラブカルの講師になりたかった。
「はい。これから沢山学んで、夫婦や恋人関係に悩んでいる人たちの役に立てるよう頑張ります!」
「うん。琴海なら、きっと出来るよ」
そう言って白い歯を見せながら笑ってくれたセイジは先輩講師の顔だけど、講師を目指すまで何の取り柄も生き甲斐もなかった私には、愛しい人から認めて貰えたことが何よりも嬉しく思えた。
立派な講師に成長して、セイジやヤナセ……色々と励ましてくれた講師たちに報いたい。
そしていつかラブカルの『掟』が改正されたら、セイジにちゃんと告白出来る女性になっていたいと願う――――。
「レポート見て頂き、ありがとうございました! 凄く為になりました!」
そろそろ教室に戻らなければならないのが残念だが、清々しい気持ちで勢いよくソファーから立ち上がる。
タブレットを受け取ろうとデスクに近付くと、セイジは引き出しを開けて中から何やら取り出した。
「琴海、頑張ったからご褒美上げるよ」
「え! ご褒美?」
何歳になってもそういうものは嬉しいもので、つい声音も高くなる。
セイジの手のひらに載せられて目の前に現れたのは、ピンクの包みにくるまれた――――

