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ラブカルチャースクール 3
第10章 I Lesson 2回目
この話を今はもう止めたい――そう思った途端、閃いた。

口を塞いでしまえばいいのだ!!

早速決行しようと、アラタの首に腕を回して唇を密着させるように顎を上げようとしたら――――

「あっ! ふぅぅぅん……」

行動を読まれたように、アラタの方から私の両腕を羽交い絞めにして、唇を強く押し付けてきた。

さっきまで散々、琴の弦のように弾いていた唇を割ってきて広げた隙間に生温い物体を挿入してくる。

あっ! 舌だ!!

ずっと触れるだけのキスだったから、ディープまでしてこないかと思ってしまっていた。

あれだけ執拗にキスに拘ったからには、ディープもさぞかしネチッこそうな気がしてしまう。

腕が羽交い絞めにされているし、身動きが取りにくいから身体が反射的に身構えて硬直する。

いきなり何よ~!
もう、バッチこぉ~い!

気持ちを体育会系にして、アラタのタンバットに待ち受けた――――けど……

クチュ……チュプ……

思いのほか、優しい舌使いで口の中を撫で上げていく。

え……フルスイングじゃなくて、送りバント?

すっかり私の中ではアラタは、ゴーイングマイウェイになっている。

「はっ……んっん……」

さっきまでずっと刺激されていたせいか唇から頬まで痺れが広がって、穏やかな舌使いでも口の中は直ぐに唾液が溢れてきた。

アラタの舌に敏感な部分を柔らかく舐められていくと、鼻腔の奥がモヤモヤしてきて、肩を小さく震わせる。

優しく粘膜を撫でていくアラタのキスは、さっきまでの強引なキスとはまた一味違って――――

割と気持ちが良かった。

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