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第10章 I Lesson ２回目

――――はい？
私が緊張していて、濡れていないと？

「えっ……違っ……あぁっ！」

何処までもポジティブに勘違いしているアラタは、ドライフルーツになりそうなその果肉の割れ目に、有無言わさずに尖らせた舌を突き立てる。

渇きそうな粘膜に張り付いてきた舌の刺激に否応なしに反応してしまうと、アラタのマイウェイのエンジンに火が点いてしまった。

「ふふ……まだ軽く舐めただけだよ。もっと気持ち良くするから」

「ま、待って……」

確かに性感帯を開発して気持ち良くするのが趣旨だけど、アラタが言うと別の目的に聞こえてくる。

「指で……いいからっ」

「コトミさんは、リラックスして力抜いていて」

リクのクンニでフラッシュバック起こしたのもあったから、無難に指で濡らして貰おうと思っても、アラタに私の言葉は届いていない。

いくら初の一対一でも、暴走し過ぎじゃない？

アラタをここまで駆り立てているものがあるような気がしてきた。

だけどそんなことを考えていられたのは束の間で――――

キスと同様、アラタは割れ目から果肉を貪るように吸い上げる。

花弁がアラタの唇に引っ張られ、震わされたヒダかが電気でも流されたようにプルプル震えた。

「あぁっ……はっ！」

反射的に腰が浮いて、声を荒げると――

「やっぱりコトミさん、感度良いね……」

楽しそうに舌先で果肉を弄るアラタの呟きが妖し気に聞こえてきた。