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ラブカルチャースクール 3
第10章 I Lesson 2回目
「はぁ……はぁぁ……ぁ……」

多分無意識だったと思う――――。

鼓膜に張り付くような耳鳴りを払いたくって、枕元に自然と手が伸びていく。

指先に硬質的な感触がして、藁をも掴む思いで握りかけた時――――

ニュッポォォォン!!

また見計らったように、アラタは肉筒から指を勢いよく引き抜いた。

「うっ……!」

束の間の解放感と、これから訪れる束縛感に微かな身震いが襲った。

何だろう――――胸の奥がモヤモヤしてきた――。

ギュッと閉じた瞼の裏に、光の点滅が見える。

『危険だよ』――――それはまるでハザードランプのように何かを知らせる合図に思えた。

不味いな……またこないだみたいにフラッシュバックが起きちゃうかな。

少し休憩してから挿入の方がいいかもしれない。

一息入れたいことを言ってみようとしたら、アラタはニッコリと微笑んできた。

ん……どうしたんだろう?
もしかしてスポーツマンだけに、少しは何か悟ってくれたかしら?

そんな僅かな期待をしてみたものの

「まだ時間あるから、余り激しくしないでロングプレイでいってみようか」

「……はい?」

寧ろ拘束時間を確定されてしまった。

『ロングプレイ』――と言ったら聞こえはいいけど、要はやっぱり『ネットリプレイ』ってことかしら?

慌てて時計を見ると、残り時間はあと約四十分――――。

これをフル活用しない……よね?

恐る恐るアラタを見ると、膝を曲げた腕を肩の位置まで上げ、左右に回して楽しそうに準備運動していた。

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