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ラブカルチャースクール 3
第3章 Lesson チェリー

ドックン……ドックン……ドックン……
ただキャンディーを食べさせて貰うだけで、心臓が大きく鼓動を打って体中に響き渡る。
セイジが与えてくれるものだったら、きっと何でも嬉しいんだ私は……。
まるで親鳥から餌を貰えるみたいに口を開けてワクワクしていた。
――――けど!
待てど暮らせど飴は口の中に入ってこない。
んん? セイジ、どうしたんだろう?
ちょっと気になって片目をゆっくり開けてみると――――
口元まで来ていた指先からキャンディーは消えていて、セイジの頬っぺたが微妙に膨らんでいる。
「セイジ……?」
「うん、美味しいよ。このキャンディー」
「っ!!」
何と、キャンディーはセイジの口の中に収まっていた。
凄くドキドキして期待していたせいか物凄くショックに感じてしまい、思わず半泣き状態でセイジの胸を両手で軽く叩く。
「セイジ酷い~! 意地悪~!」
「あははは! ごめん、琴海。そんなに落ち込まないで」
本気でショックを受けている様子に、セイジは慌てることもなく楽しそうに笑って私の頬を両手で包み込んでくる。
セイジの手のひらの温度が頬に広がって反射的に胸がときめくけど、顔は拗ねたまま唇を尖らせてそっぽを向こうとすると
「ぷっ! 分かったよ。ちゃんとあげるからいじけないで」
「いじけてな――――っ!」
セイジが窘めながら顔を近付けてきて、私の言葉を遮った。
ただキャンディーを食べさせて貰うだけで、心臓が大きく鼓動を打って体中に響き渡る。
セイジが与えてくれるものだったら、きっと何でも嬉しいんだ私は……。
まるで親鳥から餌を貰えるみたいに口を開けてワクワクしていた。
――――けど!
待てど暮らせど飴は口の中に入ってこない。
んん? セイジ、どうしたんだろう?
ちょっと気になって片目をゆっくり開けてみると――――
口元まで来ていた指先からキャンディーは消えていて、セイジの頬っぺたが微妙に膨らんでいる。
「セイジ……?」
「うん、美味しいよ。このキャンディー」
「っ!!」
何と、キャンディーはセイジの口の中に収まっていた。
凄くドキドキして期待していたせいか物凄くショックに感じてしまい、思わず半泣き状態でセイジの胸を両手で軽く叩く。
「セイジ酷い~! 意地悪~!」
「あははは! ごめん、琴海。そんなに落ち込まないで」
本気でショックを受けている様子に、セイジは慌てることもなく楽しそうに笑って私の頬を両手で包み込んでくる。
セイジの手のひらの温度が頬に広がって反射的に胸がときめくけど、顔は拗ねたまま唇を尖らせてそっぽを向こうとすると
「ぷっ! 分かったよ。ちゃんとあげるからいじけないで」
「いじけてな――――っ!」
セイジが窘めながら顔を近付けてきて、私の言葉を遮った。

