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ラブカルチャースクール 3
第10章 I Lesson 2回目

「はいっ!」
ベッドの上で飛び跳ねそうになりながら、慌てて正座して姿勢を正す。
ヤナセが、ゆっくりと振り返る。
まるで美術館の彫刻が回転台に乗って回っているかのような、異様な畏怖感を漂わせていた。
少し細めて見詰めてくるその瞳は、綺麗過ぎて却って迫力を増大させる。
どどどどどしよう――――!!
流石に怒られるかも!?
今まで担当の講師に怒られたのはワタリとハヤトぐらいで、ヤナセはどんな時でも優しく励ましてくれた。
もう生徒じゃなく講師になったのに易々と射精させる状況を作ってしまった訳だから、ヤナセだって説教くらいしてくるかも。
ここは無駄な足掻きをせずに、素直に謝っておこうと思った。
膝の前に三つ指ついて、マットに向かって頭を下げようとすると――――
「琴海さん……お疲れ様でした」
逆にヤナセの方が私に頭を下げてきた。
「え?」
傾き掛けた身体を途中で止めて、拍子抜けした声で顔を上げる。
ヤナセが静かに頭を上げていくと、指通り良さそうなライトブラウンの髪が整った輪郭を際立たせるように頬を撫でていく。
何もかも美しく見えてしまうその仕草に一瞬見惚れてしまって、襲って来ていた畏怖感も宇宙の果てへと飛んで行った。
「クス……如何されましたか?」
三つ指ついて呆けている私の肩にヤナセは手を添えて、何事もなかったように優しく微笑みながら体勢を元の位置に戻してくれた。
ベッドの上で飛び跳ねそうになりながら、慌てて正座して姿勢を正す。
ヤナセが、ゆっくりと振り返る。
まるで美術館の彫刻が回転台に乗って回っているかのような、異様な畏怖感を漂わせていた。
少し細めて見詰めてくるその瞳は、綺麗過ぎて却って迫力を増大させる。
どどどどどしよう――――!!
流石に怒られるかも!?
今まで担当の講師に怒られたのはワタリとハヤトぐらいで、ヤナセはどんな時でも優しく励ましてくれた。
もう生徒じゃなく講師になったのに易々と射精させる状況を作ってしまった訳だから、ヤナセだって説教くらいしてくるかも。
ここは無駄な足掻きをせずに、素直に謝っておこうと思った。
膝の前に三つ指ついて、マットに向かって頭を下げようとすると――――
「琴海さん……お疲れ様でした」
逆にヤナセの方が私に頭を下げてきた。
「え?」
傾き掛けた身体を途中で止めて、拍子抜けした声で顔を上げる。
ヤナセが静かに頭を上げていくと、指通り良さそうなライトブラウンの髪が整った輪郭を際立たせるように頬を撫でていく。
何もかも美しく見えてしまうその仕草に一瞬見惚れてしまって、襲って来ていた畏怖感も宇宙の果てへと飛んで行った。
「クス……如何されましたか?」
三つ指ついて呆けている私の肩にヤナセは手を添えて、何事もなかったように優しく微笑みながら体勢を元の位置に戻してくれた。

