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ラブカルチャースクール 3
第11章 Lesson ポジティブ

ご飯も美味しく食べ終わり、食後のお茶を四人でまったり飲んでいると――――
「あっ! コトミ……さん!」
「へ……アラタさん」
これからランチを食べようとしている、アラタとクニミツに遭遇した。
アラタの顔を見ると、つい一時間前のレッスンを思い出して何とも複雑な気持ちになる。
そんな私とは正反対に、アラタは何もなかったかのようにカラッと明るく笑った。
「さっきはお疲れ様でした。俺的には色々勉強になりました」
きっとヤナセと担当講師のカミジョウに、絞られた筈であろうアラタは、持ち前のポジティブさからか、落ち込んだ様子が微塵にも感じられない。
流石、元アスリート!
切り替えが早いっ!
「大丈夫だった?」
「えっ? スッキリしてますよ!」
――――どうやら、大丈夫そうだ。
やっぱりちょっと会話が噛みあわないのは難点だけれど、この持ち前のポジティブシンキングは、レッスンにも役立ててくれたらといいな……。
ぼんやりと考えながらアラタが手に持っているトレー見ると、アラタも同じく『ズワイガニのクリームコロッケ』を選んでいる。
「あ……コロッケ」
「えぇ、これ美味しそうですよね。コトミさん、良かったら食べます?」
「えっ! 良いよ私もうお昼済ませたから!」
ここでハッキリと同じのを食べたといえば良かったものの――――
「コトミさん、もっと食べて肉付けた方がいいですよ! 俺副菜もありますから、はい!」
「待って!!」
「アラタ、あのさソースが……」
私の様子とお皿に残ったソースでクニミツはどうやら気付いたらしく、アラタに言おうとしたけど、時すでに遅しである。
「遠慮しないでいいよ!」
明らかに同じお皿なのも気付かないのか、アラタは自分のコロッケを一つ載せてきた。
「あっ! コトミ……さん!」
「へ……アラタさん」
これからランチを食べようとしている、アラタとクニミツに遭遇した。
アラタの顔を見ると、つい一時間前のレッスンを思い出して何とも複雑な気持ちになる。
そんな私とは正反対に、アラタは何もなかったかのようにカラッと明るく笑った。
「さっきはお疲れ様でした。俺的には色々勉強になりました」
きっとヤナセと担当講師のカミジョウに、絞られた筈であろうアラタは、持ち前のポジティブさからか、落ち込んだ様子が微塵にも感じられない。
流石、元アスリート!
切り替えが早いっ!
「大丈夫だった?」
「えっ? スッキリしてますよ!」
――――どうやら、大丈夫そうだ。
やっぱりちょっと会話が噛みあわないのは難点だけれど、この持ち前のポジティブシンキングは、レッスンにも役立ててくれたらといいな……。
ぼんやりと考えながらアラタが手に持っているトレー見ると、アラタも同じく『ズワイガニのクリームコロッケ』を選んでいる。
「あ……コロッケ」
「えぇ、これ美味しそうですよね。コトミさん、良かったら食べます?」
「えっ! 良いよ私もうお昼済ませたから!」
ここでハッキリと同じのを食べたといえば良かったものの――――
「コトミさん、もっと食べて肉付けた方がいいですよ! 俺副菜もありますから、はい!」
「待って!!」
「アラタ、あのさソースが……」
私の様子とお皿に残ったソースでクニミツはどうやら気付いたらしく、アラタに言おうとしたけど、時すでに遅しである。
「遠慮しないでいいよ!」
明らかに同じお皿なのも気付かないのか、アラタは自分のコロッケを一つ載せてきた。

