この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第11章 Lesson ポジティブ
ご飯も美味しく食べ終わり、食後のお茶を四人でまったり飲んでいると――――

「あっ! コトミ……さん!」

「へ……アラタさん」

これからランチを食べようとしている、アラタとクニミツに遭遇した。

アラタの顔を見ると、つい一時間前のレッスンを思い出して何とも複雑な気持ちになる。

そんな私とは正反対に、アラタは何もなかったかのようにカラッと明るく笑った。

「さっきはお疲れ様でした。俺的には色々勉強になりました」

きっとヤナセと担当講師のカミジョウに、絞られた筈であろうアラタは、持ち前のポジティブさからか、落ち込んだ様子が微塵にも感じられない。

流石、元アスリート! 
切り替えが早いっ! 

「大丈夫だった?」

「えっ? スッキリしてますよ!」

――――どうやら、大丈夫そうだ。

やっぱりちょっと会話が噛みあわないのは難点だけれど、この持ち前のポジティブシンキングは、レッスンにも役立ててくれたらといいな……。

ぼんやりと考えながらアラタが手に持っているトレー見ると、アラタも同じく『ズワイガニのクリームコロッケ』を選んでいる。

「あ……コロッケ」

「えぇ、これ美味しそうですよね。コトミさん、良かったら食べます?」

「えっ! 良いよ私もうお昼済ませたから!」

ここでハッキリと同じのを食べたといえば良かったものの――――

「コトミさん、もっと食べて肉付けた方がいいですよ! 俺副菜もありますから、はい!」

「待って!!」

「アラタ、あのさソースが……」

私の様子とお皿に残ったソースでクニミツはどうやら気付いたらしく、アラタに言おうとしたけど、時すでに遅しである。

「遠慮しないでいいよ!」

明らかに同じお皿なのも気付かないのか、アラタは自分のコロッケを一つ載せてきた。

/961ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ