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ラブカルチャースクール 3
第11章 Lesson ポジティブ

ここまでされて、コロッケを突き返すのも出来ない――――。
「あ、ありがとう~! 美味しそうだよね!」
当たり障りなくこの場を丸めようと笑顔を作ってアラタにお礼を言うと、アラタは白い歯を見せて満足そうに笑った。
「だよね! じゃぁまたね!」
「お休みのところ失礼しました」
「キラーン!」と効果音が付いていそうな決め顔をしてくるアラタの横で、遠慮がちに頭を下げるクニミツ。
う~ん……この二人を足して二で割ったら、丁度良いような気がする……。
奥の席に移動した二人の背中をしみじみと見詰めてしまった。
そして目の前には、アラタがくれたコロッケが、彼のポジティブな主張の如くホクホクとしている。
食後のお茶を一服した後だけど、勿体ないし食べるか。
一旦置いたナイフとフォークを再び握ろうとすると――――
「ちょっと! ちょっと! 何あのマイウェイな男子!」
案の定ジュリがアラタのことを興味津々で聞いてきた。
てか、このジュリに『マイウェイ』言われちゃうアラタって、どうなの?
「あ~。私の担当の新人講師だよ」
まだサクサクの衣にナイフを立てながら、端的にジュリに返事をする。
「てかさ~。あの子、露骨過ぎない?」
「え? 肋骨?」
「ばっか! 誰が骨の話をするのよ!」
ジュリの言っていることが直ぐに解らなくて聞こえたまま聞き返したつもりが、どうやら肋骨ではなかったようだ。
向かい側に座っている、カレンとサナまで神妙そうな顔をしている。
「コトミ、レッスン大丈夫だったの?」
心配そうな台詞の割には、ジュリは目を爛々と光らせてアラタとのレッスンのことを詮索してきた。
「あ、ありがとう~! 美味しそうだよね!」
当たり障りなくこの場を丸めようと笑顔を作ってアラタにお礼を言うと、アラタは白い歯を見せて満足そうに笑った。
「だよね! じゃぁまたね!」
「お休みのところ失礼しました」
「キラーン!」と効果音が付いていそうな決め顔をしてくるアラタの横で、遠慮がちに頭を下げるクニミツ。
う~ん……この二人を足して二で割ったら、丁度良いような気がする……。
奥の席に移動した二人の背中をしみじみと見詰めてしまった。
そして目の前には、アラタがくれたコロッケが、彼のポジティブな主張の如くホクホクとしている。
食後のお茶を一服した後だけど、勿体ないし食べるか。
一旦置いたナイフとフォークを再び握ろうとすると――――
「ちょっと! ちょっと! 何あのマイウェイな男子!」
案の定ジュリがアラタのことを興味津々で聞いてきた。
てか、このジュリに『マイウェイ』言われちゃうアラタって、どうなの?
「あ~。私の担当の新人講師だよ」
まだサクサクの衣にナイフを立てながら、端的にジュリに返事をする。
「てかさ~。あの子、露骨過ぎない?」
「え? 肋骨?」
「ばっか! 誰が骨の話をするのよ!」
ジュリの言っていることが直ぐに解らなくて聞こえたまま聞き返したつもりが、どうやら肋骨ではなかったようだ。
向かい側に座っている、カレンとサナまで神妙そうな顔をしている。
「コトミ、レッスン大丈夫だったの?」
心配そうな台詞の割には、ジュリは目を爛々と光らせてアラタとのレッスンのことを詮索してきた。

